最近言い訳っぽいblogが続いていますので、もう少し言い訳を続けておきます。
塾は学力を上げる場でありますが、学力を上げる要因はいくつもあって塾が全てをどうこうできるわけではなくむしろ塾が出来ることというのはその要因のうちわずかであるというのは紛れもない事実です。
でもだからといって、私は塾の役割である「生徒の学力を上げること」をあきらめたわけではありませんし、むしろその点については塾を開いてからずっとこだわって研究しています。
世の中には、自分がどうこうできるコントローラブルなものと、自分がどうしようもできないアンコントローラブルなことに分けられますが、コントローラブルなものが少ないことのほうが多いです。
どの家庭に生まれるかというのは完全にアンコントローラブルだし、就職した会社でどういう仕事を担当させられるかも大部分アンコントローラブルです。
大学受験というのは珍しくコントローラブルなところが多いので、多くの人が「大学受験は公平な競争だ」などと言います。これは本当にそうです。
塾が、生徒の学力を上げるために出来ることというのはわずかですが、コントロール可能なそのわずかなことだけに集中して頑張るというのが働くということです。そこで「もうどうしようもねーよ」と諦めるわけではありません。
その結果、5年目にして授業の形式を演習中心に大幅に変えました。塾がコントロールできるのは生徒が塾にきて教室に座って授業を受ける毎週の数時間です。その数時間をどう充実させ、生徒に気づきを与えて、家での自習にフィードバックさせるかということだけを考えてやっています。
受験生も、「自分ができることに集中力」を発揮しましょう。 このblog読者の高校生は田舎の公立高校生がメインだと思いますが環境的には完全に不利です。でもその不利な環境を嘆いていても自分でコントロールできないことはどうしようもないのですから、その環境で自分がどう行動するかという点に集中したら良いのです。