月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

釣りから学ぶ1

釣りをしていると分からないことだらけなので、近くにいる人に「針がのどにかかっちゃったんですけど、どうやって取るんですか?」などと聞きながら解決しています。みなさん優しいので丁寧に教えてくださいます。厳密には知らない人とのコミュニケーションが上手な妻に聞いてきてもらってます。

 

たとえば、

 

根がかり(針が海底に引っかかってしまうこと)のときの対処法は、竿をブンブンあおって引っ張るのではなくて、仕掛けと竿を一直線にして最後は手でひっぱるのだとか

 

小さいサバは釣れたらその場で締めてしまったほうが良いとか

 

満潮や干潮のときは潮止まりといって全然つれないから休憩した方が良いとか

 

潮の上げ下げの情報はiPhoneアプリがあるからそれをダウンロードしておくと分かりやすいとか

 

色々です。

 

あるときは、私が使っている仕掛けがあまりイケていなかったようで、もっといい仕掛けを選んだほうがいいですよ的な雰囲気になったんですが、その時に話していた人は

 

「いまの仕掛けって使いにくくないですか?」

私「いや、とくにそう感じないです」

「そうですか、ならOKです!」

 

といって、ありの〜ままの〜 私の仕掛けをスルーしてくれました。

この人は教えるのが上手だと思いました。

というのも、勉強も同じことなんですが、やっている本人がとくに問題意識を感じていないことというのは外からああだこうだ言われたところで、ピンとこないことがほとんどなのです。ピンとこないことはいくら言われても、直そうという気持ちになりません。逆に、本人が多少なりとも違和感や疑問を感じていることであれば、耳が外に開いた状態になっているので、そういうときはアドバイスを受け入れやすい状態です。

私も普段、生徒に「ああそれはダメ!」とか「もっとこうしないと!」と思うことが結構あるんですが、生徒が困っている様子がない限りは最近は静観します。まるで海に投げ入れたエサに魚が食うのをまつように、生徒が困るのを待ちます。そして生徒が「どうしたらいいでしょうか・・・」と相談に来たときにズバッと生徒をリールで巻き上げて、、じゃなくて的確にアドバイスして軌道修正してあげます。

なんか私が教えるの上手みたいな流れの嫌味っぽい文章になっちゃいました。 


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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