塾をやっていると、
勉強に生まれつきの差はない!
とは正直言い切れないところがあります。
同じ2時間という時間のなかで、1問か2問を理解するのが精一杯な生徒もいれば、難問をどんどん解いていってしまう生徒もいます。1週間前に取り組んだ問題のときかたを完全に忘れている生徒もいれば、何ヶ月も前に一度だけ解いた問題をうっすら覚えていてうろ覚えながら解けてしまう生徒もいます。
それが生まれつきの才能なのか、あるいは中学3年生までの親御さんの血と涙の教育の結晶なのかわかりませんが、そういう差があるのは事実です。勉強の出来る生徒の1時間は、苦手な生徒が10時間やっても及ばないくらい密度が濃いのです。
そう考えると、1日の勉強計画を時間で管理するのはナンセンスです。たとえば勉強が苦手な高校1年生がいて、平均的高1の自習時間が2時間だとしたら、同じく2時間だけやっていたら差が縮まらないどころか、平均的な高校生よりは勉強の密度が低いから勉強が苦手なのだと考えると、逆に差は開いてしまいます。
なので2倍の4時間くらいやってやっと差が開かなくなって、3倍の6時間くらいやって差を縮めていくことができると考えてください。
しかし2倍とか3倍というのはイメージでの話であって、実際の勉強計画で参考にすべき数字ではありません。
そこで、勉強時間ではなくて勉強量で計画を立てて下さい。
○1日でチャート例題を5題解く
○単語を50個覚える
○物理の問題を5題解く・・・
というイメージです。
こうすると、なんとなく2時間勉強して満足しただけということにはなりません。そのうち結果が出てきます。