さて今日まで独り言を続けますが、幼少期にソフトスキルが育つにはどういう条件が考えられるかというと、朕思うに、安心出来る家で生活していることがあります。
それはもちろんツーバイフォー工法とか水没しても大丈夫なよう火災保険がしっかりかかっているとかそういう話ではなくて、家族関係のことを言っています。
ここから先はノーワクチンや水素水などを簡単に信じてしまいそうな主婦にウケそうな話になりますが、もっと端的にいうと親から愛情を十分にうけて安心している状況があるかどうかです。
人が外の世界に興味をもって行動するようになるのは、まず自分が誰かにとって愛されている存在であるという安心感を持ってからのことです(出典:テレフォン人生相談)。
良く言われるように、
「あなたがあなただから好き」
だという愛情で育っているか。似て異なるものとしては、
「○○ができるからあなたが好き」
という条件付きの愛情です。
これは塾で教えていてもたまに垣間見えてしまうのですが、
「学校の成績がいいからあなたが好き」
とまではストレートに表現しないものの、そういう気持ちが伝わってしまうことがあります。
生徒のご家庭とはずいぶん遠い立ち位置にいる私でさえ感じてしまうのですから、生徒本人にとってはもっと大きな心の傷として感じてしまっているかもしれません。
そうなると、子は親の愛情を獲得するために勉強するようになります。
自分の将来のために勉強する、とか、興味があって勉強する、という出発地点ではなくて、親に愛されたいから勉強する、という出発地点です。
たまに結果をだしてしまって、親が喜ぶそぶりを見せようものなら、さらに行動が強化されていきます。
犬が「おすわり」と命令されて、ちゃんと座ったらご褒美にエサをもらえるようなものです。
「勉強できるあなたを愛している」と命令されて、ちゃんと結果を出したらご褒美に愛情をもらえます。
・・・泣けます。
知的好奇心とか、先生の教えどおりやってみるとか、そういう次元ではありません。そんなことよりもっと大切な、親の愛情を獲得するという仕事があるからです。
このブログも数百人単位で読者のかたがいるようなので、思い当たる節のあるかたが1%だとしても2-3人はいらっしゃると思います。
その方自身も、幼少期に条件付きの愛情をもらった経験があるはずです(テレフォン人生相談しらべ)。
なぜ自分が条件付きの愛情を与えてしまうのか、ご自身の人生を振り返ってみてください。