月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

mottainai?

受験がうまくいかず「いっそ美容専門学校にいこうか」と学校の先生に相談したところ「学歴がゼロになる。もったいない」などと説得されたという生徒がいました。

日本中の全美容師さんを敵に回した発言だと思いますが・・・。

大学に受からなかったら今までやってきたことはゼロなんでしょうか。

高校3年間ものすごく頑張ったけど第一志望も第二志望もだめで滑り止めにいくことになったら0.2くらいなんでしょうか。

逆にたいして努力せずにラッキーでそれなりのところに受かっても20くらいになるのか?

 

視野狭窄ですね〜。

私だったら「微積分できる美容師は少ないから希少価値あるのでは」と思って背中押しちゃいますけどね。ひょっとしたら美容師として大成するかもしれないし。

親でもないかぎり、学生のいう「こうしたい」「ああしたい」というのを他人に否定する権利などありません。というか親ですらないですよ。

我々大人と学生というのは生きている時代が20年も30年も違うので、私たちの感覚で「これはいい」とか「あれはダメ」とかいうのは、我々世代ではそうだったというだけでこれからの30年でどうかなんてわからないんです。

その辺の肌感覚なんて親世代にはわかりません。

私は2007年の就活の段階で、これからの時代は転職することが普通の世の中になると予想して最初のキャリアをtrendmicroにしましたが、メーカーで定年まで勤め上げるという価値観の私の父にはたぶんその感覚は(話したとしても)理解できなかったと思います。実際に「何才のころにいくらくらいの年収になるからと人生設計するものだ」的なことを昔言われた記憶がありますが、私には自分の意思で判断して行動することより、会社内でのキャリアアップを優先するなんて発想はまったくありません。上司の判断が思考力ゼロでアホすぎて課長だろうが部長だろうがよくケンカふっかけてましたね!

 

生徒の将来に責任がもてない以上、進路選択に口をだすなんてもってのほかなんです。せいぜい外野にできるのはその判断を尊重して夢に近づく手伝いをすることしかありません。

そもそも受験に受からなかったからといってそれまで積み上げた勉強がゼロになるなんてことはありません。そんなことを思うなんて発想が貧しい!

というか大学受験を通じて自分の将来の選択や高校時代の過ごし方を自分の頭で考えて判断できたら結果がどうであれすでに人生にとってプラスにきまっています。そこまでいかなくとも、勉強をしていて知らないことや分からないことにであったときに、自分で調べて理解できたら十分面白くて価値のあることです。塾で辞書をひいて何か調べて居る生徒がいると「辞書ひくと色々分かっておもしろいよね〜」と遠目で勝手に共感しています。勉強の価値や面白さをしらない人が教壇に立っていると思うとおそろしいですね。もちろん塾をやっている以上結果が実るよう最後まで気を緩めるというのはないですけどね!

 

とかいって、たいしてその生徒と先生の背景も知らずに語ってみました。

 

f:id:sodeng:20200415140944j:image

今日はこんな卒業生が塾に来ました。

街で見かけたら「きっとyoutuberだ」と私なら思います。

とてもセンター得点率80%超えには見えませんね!

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp