月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

余白がなくなってしまってかわいそうに

仕事がら生徒が勉強という多くの人にとって最初は無味乾燥なものにやる気を出して取り組むようになる動機を、観察あるいは研究することが日常的なのですが、そのような動機というのは基本的には他人から与えられるものではなく自分で気づくことでしか得られないようです。

自分で気づく最も大きな要因は、将来にたいする投資として勉強を捉えるようになることです。

医者や薬剤師など将来実現したいことが具体的なことは勉強と将来を直接結びつけられますが、そこまで明確ではなくても「将来のために」と受験にたいして前向きに捉える時期がやってくる生徒もいます。

どうやったらそう捉えられるようになるかは、知りません。その生徒のみぞ知るでしょう。

他人にできることとしたら、何も言わないことくらいでしょう。

やることがあると自分で色々考えてみるという余白がなくなります。

極端な話、朝9時から夜9時までずっと授業を受けて勉強していたら「自分の将来ってどうなんだろう」みたいなことを考える暇がありませんが、全くやることがない日ならばぼーっと自分のことについて考える暇が生まれます。

「でもゲームばっかりしてちゃダメですよね?」

みたいな声が聞こえてきそうですが、それでもいいんじゃないですか。

そのうち、「こんなことばっかりやってていいのかな」と焦る時期が来ますし、そのままゲームにのめり込んで勉強ではない分野で花を咲かせるのかもしれません。

生徒の人生は生徒の人生であって、私の人生ではもちろんないし、学校の先生の人生でもなく、親の人生とも別物です。

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp