生徒から勉強の質問をもらったときには、答える場合と答えない場合があります。
・答える場合
高1や高2で入塾してすぐの頃など、分からないことはさっさと解消して「分からないところがある→つまらない」の連鎖を極力減らします。「分かる→面白い」の量を増やして、勉強をまともなやりかたで取り組めば問題が解けるようになるし面白い、という感覚を得てほしいです。
新しい分野を初めて学ぶ時も同様です。「関数の問題で変数をtに置き換えたら、tの範囲を求める」「二次不等式はグラフを書いて条件を満たすxを読み取る」など、さっさと教えてさっさと覚えてもらいます。
・答えない場合
高2の後半とか高3になって、もう何度か学んだ分野をさらに学ぶときなど、分からない点があった場合にもある程度自分で考える余力があるような場合には、答えずに自分で考えてもらうことがあります。その場合には答えにたどり着くヒントを与えることもあれば、与えないこともあります。与えるか与えないかの基準は、自分一人で解決できなさそうかできそうかの違いです。
その生徒の学力と、問題解決までにギャップがあまりなければ「自分で考えて」で終わってokです。生徒は「教えろや!」と内心思っているかもしれませんが、10分くらい考えたら解決できるはずです。
学力と問題解決までにギャップが大きい場合には、そのギャップを埋めるために「こういうことを調べてみよ」などヒントを与えます。それがあれば、やはり10分程度で解決できるはずです。
生徒諸君は、「答えてくれるかな?くれないかな?」などと気にしないで質問してくださってokです。
みなさんが自力で解決できそうなら答えないし、解決が望めない場合には説明します。
答えてもらえなけえればみなさんの学力が高いということになりますから嬉しいことだし、答えてもらえばその場で納得できて嬉しいことです。
というかそもそも、疑問を持って解決したいと思う、という時点ですでに知的なので、知的な自分に喜んでokです。