月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

小説を読むのも地学を勉強するのも同じ

家に夜行観覧車という本が転がっていたので、

「なんやこれおもしろそうやん」

と思って昨晩23時から読み始めたら最後、読み切るまで2時間半かかって、その後結論の意味不明さに「夜行観覧車 解説」などとネット検索して寝たのは夜中の2時でした。

朝塾のために毎朝6時起きというのに・・・。

この著者の本は「告白」と「Nのために」を読んだことがあり、どちらもストーリーは完全に忘れているのですが(告白のほうはたしか先生の話だったような・・・程度)、あんまりスパッとした話ではなかった印象があり、夜行観覧車も同様でした。

正直、3時間あったら地学を何ページ進められただろうかと後悔する部分はあったのですが、一方で、こういう時間の使い方もありなのかもしれないとも思っています。

というのも私が最近発見した理論で「結局人間が知覚しているのは世界ではなく自分の感情にすぎない」というものがあって、美味しいものを食べるとか、かっこいい車に乗るとか、綺麗な家に住むとか、遠くに旅行にいくとか、色々自分を満足させる方法はあるかもしれませんが、それによって何が変わるかというと結局自分の感情しか変わらないのであるから、贅沢ってあんまり意味なくないですか?

そう考えると、行ったことがない場所にいくという経験も、小説を読んで2時間だけ空想の他人の人生を経験してみることも、大差ないのではないか?

さらに言えば、地学を勉強して「地球の内部ってこういう仕組みで動いているんだ」と頭の中で地球の内部へと旅行しているのも、同じことのような・・・。

 

 

人間というのは感情の変化を追い求めているのではないか?

みなさんも、この毎日22時更新のブログをいつも何時にcheckしているか知りませんが、「今日はどんなことが書いてあるんだろうか」「最近、コッコウリツの話が少ないな」などと期待という感情変化を持ちながらブログを開き、記事を読んでなるほどなと思ったりクソつまらんと思ったり色々感情を変化させて、また日常生活に戻るんですよね?

 

夜行観覧車 (双葉文庫)

夜行観覧車 (双葉文庫)

  • 作者:湊 かなえ
  • 発売日: 2013/01/04
  • メディア: 文庫
 

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp