最近、数IIの三角関数を取り組んでいるが多いんですが、この分野は教える側と教わる側の理解度のギャップが他の分野と比べてもかなり大きい危険な分野です。
三角関数の前半戦は数Iで学んだ三角比(sin, cos, tan)の角度が180°以上になっただけで目新しさはほとんどないただの復習なのですが、
sin(θ+π/3)>1/2
とか
cos(2θ+π)<√3/2
のように角度の中身が複雑になると処理が難しくなり、そこから先に合成がからんでくると一気に頭のなかが???になることがあります。
一度理解してしまえばただの機械作業の計算なんですが、習得するまでには自習でなんとかできるものでもなくその場で手取り足取り教わって疑問を解消しないと前に進みません。
かつてこの分野は「簡単だしサクサク進めるで〜」と3週間くらいでさっさと教えたことがあり、その時は生徒のほとんどが途中からまったく理解できないままだったということが範囲終了時に発覚して、その後1ヶ月ほどかけてじっくり教え直した経験があり、教わる側にとっての難しさというのを理解しました。
今は講義で教えるのではなく、生徒に解かせて教える方式なので生徒の理解度を確かめながら進めることができます。
我ながらナイス授業形態だと思います。