受験生には大小様々な不安がありますが、塾にくる高校生にとって共通する悩みは「今のままの勉強のやりかたで志望校に合格するのだろうか」という自分にたいする不安です。方法論的には、参考書を決めてくり返し取り組むことで長期的に学力を付けていく、ということで解決できるので、塾を開いてからずっとこの点について強調して教えています。
以前一斉授業をやっていたときは、どうしても学力の高い生徒から低い生徒まで同じクラスで教えなければならず、集団指導の性質として学力に高低がある場合には高いほうに合わせるという宿命があるため、塾で学びながらも新しく不安を抱えてしまうという状況が発生していました。
塾生には一点の曇りも無く安心してとりくんで欲しいので、色々工夫して今は同じ教室にいる全員が別の内容を勉強していても同時に教えられるようになりました。
このやり方で1年半がたち、やってくる高校生の学力の高低差がさらに広くなった気がします。
サービスとして成立させるため教える内容はレベル別に無段階というわけではなく、パターンオーダーのスーツのようにいくつかの型を用意して生徒の学力と志望校のレベルを考えてその型を選択してあとは教え方で微調整というやりかたでやっています。
これでも大学受験を志すほとんどの高校生に対応できるのですが、どうしても当てはめ方が一瞬ではイメージ出来ないケースもあります。
・現状の低い学力にたいしてポテンシャルが高すぎる
・問題を解かせてみると結構できるのにテスト結果は良くない
・学力が低すぎてどこから手を付けたらいいか想像がつかない
・学力が高すぎてどこから手を付けたらいいか想像がつかない
そういう場合どうするかというと、「想像がつかない」とか無責任なことを言うんじゃなくて、こうしたらこうなる、こうしたらこうなる、といくつか想像してみて一番上手くいきそうやりかたで教えていきます。
よほど外すことはありませんし、生徒のほうにも学力を上げたいという自然治癒力があるので、なんとかなります。