昨年、英語を担当している大学生スタッフが
「最近教えてて思うんですが、たぶんみんな関係代名詞分かってないと思います」
ということを言っていたので、大学生なのになんて真面目に仕事に取り組んでいるんだろうと感涙しながら
「じゃあ冬休みに関係代名詞の講習をしよう」
といって冬期講習を企画して、先日実施しました。
2日に分けて
1日目 関係代名詞の文法の講義
2日目 和訳演習
という内容にしました。
それで実施した感触としては、
- 高校生は英文法を説明されれば理解できる。数学の比ではないくらい英語は簡単。
- 関係代名詞の例文の和訳は教われば誰でもできる。数学の比ではないくらい簡単。
- 入試英文の和訳になると途端に出来なくなる。数学の難問くらい難しい。
というもので、「英語学習の壁ってここか!」と発見した手応えがあります。
例文の和訳というのは、
You can choose what you want.
このレベルのものです。文法の参考書にありそうですよね?
関係代名詞を含む入試英文とは、
A keyboard that contains letters as well as numbers changes the nature of the data that a computer can receive.
こういうものです。
2カ所関係代名詞のthatがあって、1つめは主格、2つ目は目的格です。
普段から当塾の授業は和訳演習をベースにしていますが、この
文法の例文 ↔入試英文
のギャップを埋めるには、やはり和訳演習以外ありえない!という確信に至りました。
文法のルールを教えたあとで実際にそれを応用して和訳する作業のことを「解釈」と言いますが、この解釈というのは常に「主語は何か」から始まって「述語動詞は何か」ということを考え続けることなのですが、和訳演習で手が止まっている生徒はそのような判断基準が育っていません。
そこで手が止まっているときに、関係代名詞ならthatの直後の単語からどうやって文構造を決定していくかを手取り足取り教えていくというのがとくに英語が苦手な人に提供していかないといけません。
巷をみれば、英語学習といえば4択の文法クイズくらいしかやっていない高校生ばかりですから、また一つ当塾のレベルが上がってしまう・・・。どうしましょう、これ以上塾が良くなったら・・・。