微妙な判断を迫られるのは・・・
1. 理系の人が工学部を目指したい
全く問題ないので頑張って下さい。
2.理系の人が農学部を目指したい
これは微妙ですね。
農学部(応用生命ナンチャラ系含む)は理系のくくりなんですが、受験で必要な数学の範囲がIAIIBであることが多いです。というか基本はIAIIBで例外的にこの辺だと名大農学部は数IIIが必要になります。名大までいかない場合は、数IAIIBまででOKなんですが農学部志望の生徒は基本理系にいるので「学校は数IIIまでやるけど、自分に必要なのはIAIIB」という点で微妙です。
もちろん数IAIIBに絞って勉強して学校の数学は単位をとれる程度に頑張ればいいということになるんですが、学校の枠からズレるのでなかなか自分では判断つかないこともあるのかもしれません。
3.理系の人が薬学部を目指したい
これも微妙なところで、薬学部は名市大や岐阜薬科など国立系と東京理科大を除けば数IAIIBが受験範囲です。名市大の薬学部は多くの高校生を惹きつける何かがあるのか志望する高校生は多いのですが、実際には名市大の薬学部は国立医学部医学科の受験生が滑り止め的に使うので難易度はおそろしく高いです(国立医学部医学科レベル)。
一般の受験生にはそんじょそこらの私大薬学部や名市大の他の学部を志望するのとはワケが違うということになるので、高2時点で全統模試で志望者順位が半分くらいにいない限りは数学はIAIIBに絞った方がよいでしょう。
農学部と同様、薬学部志望の生徒は理系クラスにいるので、学校は数III、自分はIAIIB、という勉強を進めることになります。
4.文系の人が看護学部を目指したい
これは問題ないですね。看護学部は理系クラスにいても文系クラスにいてもどちらからでも狙えます。
5.文系の人が工学部を目指したい
文系→理系、への転職は過去一人もみたことありません。
6.文系の人が経済学部を目指したい
何も問題ないです。
ということでまとめると
「理系クラスにいる人が農学部、薬学部を目指す場合には学校の数学範囲とズレがあって微妙〜」
というのが結論でした。
まあ学校の枠組みで考えると微妙なだけであって、受験計画をまずは「自分で勉強するもの」という立ち位置からスタートして「学校の授業のうち使えるものは授業を聞く」というスタンスで聞く授業、聞かない授業を決めていけば何も微妙ではありません。
というかこういう微妙な学部志望者のみならず、一日の大部分を占める学校の授業時間の使い方はよく考えて欲しいですね。