月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

名古屋市内の女子校比較(南山女子、愛知淑徳、金城学院)

ここ数年は名古屋市内の女子中高一貫校の生徒を指導する機会が続いています。

・南山高校女子部

・愛知淑徳高校

・金城学院高校

これらの高校(および在籍生)のレベルを比較してみます。

何十人も指導したわけではないですが、味噌汁の濃さを調べるのにお鍋の1/4を飲み干さなくても小さじ一杯で分かるのと同様に、高校に在籍する生徒の様子も各学校数人見れば十分なのは明らかです(ではない?)

 

南山女子部

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学力

中学受験時の難易度は

 南山女子部、愛知淑徳、金城学院

の順番になっていまして在校生の学力もおおむねこの順番です。公立高校基準に直すと

 

南山女子・・・一宮高校、向陽高校などの上位

愛知淑徳・・・一宮高校、向陽高校

金城学院・・・一宮西高、瑞陵高校

 

という感覚です。

南女についてはとても優秀だというイメージを持っている人も多いですが実際にとても優秀と結論づけていいと思います。あまりに優秀なのでどういう学力の身に付け方をしているのか凡人の私には想像できないくらいです。

特に、受験勉強に本腰を入れてからの学力の伸びは公立高校生とは比べものにならないほど高いです。愛知淑徳、金城学院の生徒は努力で学力を上げるのに対し、南山女子部の生徒は地頭の良さで学力を上げているイメージです。

たとえば、数学の勉強では普通は「解答を理解するのが難しい」点が勉強の進度を遅くする要因なのですが、南女レベルだとどんなに難しい内容でも理解するのに時間がかかるということがありません。私が授業で何かを解説するときも、普通の公立高校生には1から10まで教えなければいけないところを一カ所だけ要点を教えるだけで済むので、解説が1/10くらいで済みます。

中学受験のときに勉強を先取りしているだけではなく、物事を言語で理解する能力が極めて高いことの表れです。普通の高校生の3倍速くらいのスピードで勉強を進めていくので、高3の1年本気でやるだけで普通の高校生の3年分、いやそれ以上の学力到達を示します。

 

学校生活

学校の授業に頼らず低学年のうちから塾通いし、場合によっては塾をかけもちしながら受験を万全の体制で進めていく一方で、学校からの管理や強制はないオーソドックスな進学校です。塾は河合塾(エンリッチコース)、駿台のほかSEAやRAMSを利用する生徒が多いです。SEAとはSEA科学教育研究会といって御器所駅すぐにある集団指導塾です。東海高校と南山女子の生徒がたくさん通っています。RAMSは車道にありこちらはどちらかというと自習を重視した塾のようです。本山にあるLOOPという個人塾に通う人も多いです。LOOPでは「高校生になったら○○予備校の××先生の講座をとりなさい」というアドバイスもあるのだとか。

中1から塾通いする人が多いですが中学3年間のうちは塾を変えることも柔軟に判断して、高1までには自分に合った塾を決めるというスタンスでいる印象を受けます。

理系では医学部を目指す生徒が多く学年の1割程度は国立大医学部に合格します。大部分は一般入試で受験をしていきますが、早慶の指定校推薦枠を複数もっているので指定校推薦で決める生徒もいます。全体の一割程度は内部進学で南山大学に進学するようです。


いりなか駅の大学受験専門塾reasn http://www.reasn.jp

 

愛知淑徳

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学力

愛知淑徳や金城学院へ大学から入学するのは比較的容易ですが、大学受験のイメージとは違って愛知淑徳・金城学院の中高生の学力はかなり高いです。ビリギャルは愛知淑徳から1年で慶応SFCに合格したらしいですが、淑徳の生徒の学力を考えれば十分にあり得る話です(普通の公立高校生では1年で慶応は無理)。

入学時レベルが高いので南山女子同様一般入試で大学受験をする割合が多いですが、一割程度は内部進学で愛知淑徳大に進学するほか、秋の推薦入試(指定校、公募)で進学する生徒もいます。外部受験では全体の2割が国立大学へ合格し、私大については早慶に20名ほど合格しています。

だいたい中3から高1にかけて、河合塾に通塾し始める生徒が多いです。南女と比べると1年くらい塾通いのスタート時期が遅いイメージがあります。

淑徳、金城、椙山は女子御三家と言われるそうですが、学力面で見ると淑徳は頭一つ抜けています。中学受験で南女がダメで淑徳に進学するとしても、全く気にする必要はないです。大学受験で南女に勝つ!とかも考えなくていいです。中学受験で淑徳に受かっただけで十分すごいです。

学校生活

高2から数学は学力別に授業が進行するほか、通常のクラスについても一般受験を目指す上位クラスと、一般受験のほか推薦受験も目指すクラスに分けられます。部活動は南山女子と違って高3の7月頃まで続きます。中高一貫なので中学3年時も引退などがなくそのまま部活動は継続します。

気になる点ですが、淑徳は生徒のレベルに対して先生のレベルが追いついていない印象があります。全体的に先生の怒りの沸点が低めです。一方で淑徳の子たちはみんな芯が強めなので、そんなことはおかまいなしに各自すくすくと育っている印象です。

 

 

金城学院

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学力

愛知淑徳と同じで、金城に大学から入学するイメージよりも金城中高生の学力はずっと高いです。金城の生徒は性格が素直なので一般受験向きですが、校風からして才能を開花させずに大学受験を終えてしまう生徒も多いのだろうと思います。南女や淑徳の生徒はかなりガチガチに受験武装(要はちゃんとした塾や予備校へ通っている)しているケースが多く、学力を外部の力を使ってしっかり伸ばしている印象ですが、金城の生徒は親があんまり受験にガツガツしていないからか能力を伸ばし切れていないのでは?当塾にきたらいくらでも伸ばせるので是非入塾してください。

学校生活

2年次にコースI(内部進学)、コースII(外部受験文系)、コースIII(外部受験理系)に分かれ、学年の半数が金城学院大学へ内部進学していきます。

金城学院出身の人は金城愛がとても強いので保護者が金城出身で子供も金城へ、、、という場合は内部進学していくのでしょう。一方、単純に中学受験時に南山や淑徳にチャレンジしたが受からずに金城に進学、という人は大学は外部進学をしていく傾向にあるようです。そういった入学時背景の事情から、他の2校と比較してのんびりした雰囲気があります。先生は生徒にたいして優しく、生徒と先生の距離が近いことで友達感覚になる人も多いようです。またクラスメイトも優しい人が多いというのは金城内部の生徒だけでなく外部の生徒もよく言いますね。

外部進学を狙うコースII, IIIの生徒は中学時代にすでに成績が良かった生徒が多く、コースII, IIIの生徒は塾通いして受験生活を送ることになり、学校の授業だけで済ますという生徒はほとんどいません。

 

以上3校紹介しましたが、この3校の生徒は基本的に根が真面目で日本語の読解力があるので、自習のやり方を適切に指導してあげると自習だけで学力が伸びます。教えていてとても面白いです。

 

相伝学舎 清須 http://www.sodeng.jp
reasn いりなか・八事 http://www.reasn.jp