私自身公立高校出身者なので、公立高校で無駄だらけの勉強に溺れそうな高校生たちの役に立ちたいという気持ちがあって塾をやり始めたのですが、ここ2年は中高一貫校の生徒を教える機会が増えています。
平均的に公立高校生の2倍くらい吸収スピードが速いので教えながら「小学校4-6年で受験勉強するとそんなに違う?それとももっと幼少期の公文なのか?」などと考えてみるのですが、公立高校生との注目すべき違いが他にもあります。
それは・・・
謙虚!
J.Y.Parkさんが「真実、誠実、謙虚」が大切だと言っていましたが、みなさん謙虚です。
謙虚というか、自分が優秀だということを認識していない井の中の蛙というのが適切かも?
これについて考察してみましょう。
中学受験というのは小学生全員が受験するわけではなくそもそも偏った集団のなかでの競争なので、同学年内における自分の立ち位置を相対的に認識しづらい。一方で高校受験組は中学3年間で「同じ地域の同学年100-200人での競争」をすることによって、同学年での順位がだいたいわかります。
その結果、上位2-3割くらいに入っているとそれだけで鼻が高くなるらしく、一宮高校などトップの高校ではなくても普通科というだけで多少は「自分はできるほうだ」という認識をするようです。とにかく目標は高いが行動が全く伴っていない生徒が量産されるのは、この優越感が原因なのではと思うほどです。まあこれは私も15歳のときにはそういう認識をしていたので、あんまり言い過ぎるとブーメランが突き刺さるのですが・・・。何にせよ、公立高校生が持つ「自分、勉強できますけど」感が私は苦手です。
中学受験組に戻ると、中学受験終了後はかなりハイレベルな集団内での競争になるためどれだけ中学受験で勉強したとしても「上には上がいる」状態になり、天狗になりづらい環境です。
ということで公立高校生も一貫校の生徒もどちらも井の中の蛙状態。どちらも見える私には大変興味深い!