月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

日本の陸地はどこで生まれたか

さて昨日残しておいた

「日本の陸地の年齢は数千万歳、でも岐阜県にあるチャート層は2億歳、なーんで?」

というクイズですが当然答えは、

「チャート層は遠洋で堆積し、その後一年に数センチメートルという速さで日本に近づいたから」

ということになります。皆さんご存じのとおり海洋プレートは海溝で沈み込みそれが地震を引き起こす原因でもあるわけですが、海洋プレート上にのった堆積物というのはマントルに沈み込まずに陸地に押しつけられて残ります。これを付加作用といい日本の陸地の多くは付加作用でできあがってます。

これは教科書的な説明ですが、実は付加作用というのはどこでも起こるわけではありません。日本では主に西日本で付加作用がおきますが(和歌山や高知には立派な付加体の露頭がありいつか行ってみたい)、東北日本では付加されずにマントルに沈み込んでしまいます。これは受験勉強で岩手大学あたりの入試問題を解いていたときに初めて知ったのですが、なぜそのような差異がうまれるか謎でした。この謎は入学してすぐ大学の先生に質問して解消されているんですが、ここではもったいぶって秘密にしておきます。ヒントは東日本には太平洋プレートがぶつかっていて、西日本にはフィリピン海プレートがぶつかっているということです。

それにしても遠洋でプランクトンが長い年月をかけてしとしとと降り積もって、それが日本の陸地をつくっていると思うとロマンを感じますね~。

さてもう一つ問題です。

日本最古の石が20億年前のものだということはなぜ分かるのでしょうか?

石のなかに時計でも入っているんでしょうか?

 

付加体についてはこちらの記事もご覧下さい。

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