月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

記憶することで思考スペースが広がる

同じ問題を繰り返し解くと定着するし、

同じ問題集を繰り返し解いても定着します。

これは人の記憶の能力で説明がつくことがある研究でわかっています。

 

人が物事を考えるときには、ノートのような一定の面積をもつスペースで思考を展開しその範囲で考えます。このノートの広さは人によって異なり、メモ帳くらいのサイズしかない人もいれば模造紙のように大きいサイズで考えられる人もいます。

たとえば

2+3=?

という問題ならどんなノートの広さでも答えが出ますが

高さhから物体を落下させたときt秒後の速度は?

と聞かれたらそれなりに大きいサイズのノートが必要だし、

半径rの円を半径Rの円の外側に沿って回転させたとき、半径rの円周上の点の軌跡は?

と聞かれたらかなり大きいサイズのノートが必要になります。

 

では解くべき問題にたいして自分のノートが小さかったらどうしたらよいでしょうか。一つ案として、ノートのサイズを広げるということが考えられます。ただノートそのものすなわち自分の思考力は一朝一夕で変化するものではないので、別のノートを用意してあげることにします。別のノートこそ、「記憶」です。

一つの問題を繰り返し取り組むと、問題の大部分が記憶されます。記憶することで本来思考力ノートに書くべきだったことを別ノートに書くことができ、その分だけ自分の思考力ノートのスペースが広くなります。

すると最後に残った、難解な部分も余裕をもって理解できるようになります。

 

このようなことがある研究で分かっていると書きましたが、嘘です。適当にそれっぽく書きました。 

でももっともらしいので、普段私が授業で言い続けている「グラフ書け」ということをこの理論で説明しましょう。

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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