いろんな教育関係者が「素直さが大切だ」と書いているのを気にした全国の教育ママたちから「うちの子は何も言うことを聞かない」と毎週何通もお手紙をもらいます。
親子関係なんてそんなもんでいいんじゃないでしょうか。
なんでもかんでも親の言うことを聞く子供が、将来自立している想像つきますか?
だいたい、素直さが大切なのは大学受験のように時間制約のある短期決戦において時間内に最大限成果を出す場合の話であって、長い人生において大切かどうかはまた別の問題です。素直に誰でも言うことを聞いてしまう人は、ネットワークビジネスにホイホイ騙されそうだというネガティブな見方も出来ます。
とくに時間制約がないのであれば自分の思うように色々試してみて、失敗を何度か経験しながら成果にたどり着くというのが一番王道です。教育ママを見ていると子供がなるべく失敗しないことを重視して先回りしているケースがありますが、私からしたら子供の言うことのきかなさ云々より教育ママの先回りのほうが危険視すべきですね。
素直さっていうも結局は人の言うことを聞くことが本質なのではなく、人の言うことを信じる自分自身が本質です。
「たしかにこの人の言っていることは一理ありそうだ」
と判断しようとしている自分を信じることが、表面的には素直に見えるというだけです。
自分のなかで人生の経験を通じて得たロジックがあって、それと指導者の言うロジックがある程度整合性があるから、自分自身のロジックを信じるという結論に至るわけです。
というわけで全国の教育ママのみなさん
先回りせず色々経験させる
というのが私からの処方箋です。