私が大学受験の問題集で勉強するのには二つの意味があります。
1.自分自身の学力が上がる
2.問題集の癖を理解する
です。
1つ目の目的のために、それなりに難しい問題集を集めてその中でも良さそうなものを解き進めていきます。ただ正直そういう難解な問題を実際に教える場面というのはほとんどなくて、高校生に教える勉強はもっと基礎的な問題だし、問題そのものよりも問題集との向き合い方みたいなところもあります。なので、1は趣味みたいなもんです。難しい問題が解けると気持ち良いです。
2については、世の中の問題集や参考書には多少の癖があるのですが、それらはamazonの口コミを読むだけではなく実際に自分で解いてみないと分かりません。なので私にとっては簡単な問題集でも一通り解いてみて、「計算力がない人にやらせたい」とか「英文の和訳演習が足りない人にいいかも」みたいな感じで、どういう課題をもった生徒にとって役に立ちそうかイメージを膨らませます。
たとえば、青チャートを一通りやっても確率が苦手だという塾生は少なくありません。そういう生徒には「合格る確率」という問題集を提案してみることがありますが、もちろんこの問題集も以前に自分で一通り解いた経験があって薦めています。
類似する問題集で「ハッとめざめる確率」なんかも解いたことがあったこれもとても勉強になるはなるんですが、塾の生徒に取り組ませて確率の理解がすすむイメージがあんまりなかったので、たぶん今まで生徒に紹介したことはありません。