確率の最大最小値の問題で、Pk/Pk+1の値が1より大きいかどうかを調べる問題があります。
この問題は解くときの計算が抽象的なので、高1高2のうちは解くのが難しい問題です。それでも練習しておくと高3になるとようやく理解できて解けるようになります。
ひたすら数値計算だった中学の数学と違って、高校の数学は問題が抽象的になる分難易度が増します。それなのに数学の勉強の取り組み方が「授業で教科書の問題を解けるようになっておいて、テスト前2週間で問題集を解く」みたいな中学からアップデートされていないものだと、どんどん数学が苦手になっていってしまいます。
勉強方法を改善する(簡単にいえばチャートを5回解く)ことで大部分は解決されますが、冒頭の問題のように抽象度が高い問題については脳がより抽象的な思考ができるように成長しないと解けません。
この問題の他にも、実数解条件を使う問題、群数列、接線がらみの面積の式変形など抽象的思考力が必要な問題は少なくありません。それらは高1高2のうちに触れておくことがもちろん大切ですが、完全に理解できない場合はいったん保留にしておいて1年後にまた取り組んでみる、といった長期的な考えで取り組めばよいです。