うちの塾も最初の4年ほどは私がホワイトボードに板書をして、生徒はそれをノートに写す、という超伝統的な授業スタイルを採用していましたが、この授業スタイルはもともと勉強習慣がついている生徒にしかフィットしません。そして勉強習慣がついている高校生はほんのわずかしかいません。
多くの場合、チャートをどうやって自習していくのか、英語の参考書をどうやって自習していくのか分かっていません。中学時代から勉強といえば宿題として与えられるものとして育ってきた人にとっては当然の話です。しかし大学受験は生徒に宿題だけやらせて希望の大学に入れるほど簡単ではないというか、宿題だけで受かるところももちろんあると思うんですが普通の人が憧れるような大学は「勉強=宿題としてあたえられるもの」という枠組みを超えて「勉強=参考書から自分で学び取るもの」という姿勢へと成長していかないと、そこまでのレベルに達しません。
塾のサービスを講義形式のままでいくということは、生徒の自習生活に手をいられないままでいるということになります。世の中の講義中心の授業はハイレベルな高校にいるトップクラスの高校生にはフィットしても、そうではないほとんどの高校生にはフィットしません。かくいう私は高校時代に講義形式の塾に通っていましたが、私はもともと好奇心旺盛で自習するときに自分であれこれ調べながら勉強を楽しめるタイプだったので、例外といってよいです。
虫歯の患者がいたときにとりあえず歯を削って終わりにするのではなくて、虫歯にならないような歯のケアのやりかたを教えて行くというイメージでしょうか?
なんでいきなり歯の話になったかというと、3ヶ月ごとに行っている定期検診が最近は本当に忙しすぎていけてないのが気がかりだからです。来週国立前期試験が終わるので、それから行きます。