月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

なぜ上麻生礫岩に含まれる片麻岩の年代測定をしたのか?

昨日の問題

「なぜこの礫岩に含まれる片麻岩の年代を測定しようと思ったのか?」

ですが

答えはおそらく

「オーソコーツアイトが含まれていたから」

だと思います。

写真の真ん中に

オーソコーツァイト 石英の粒子だけでできた大陸起源の砂岩

 

と説明があります。石英というのは主に花崗岩中に含まれるごく普通の鉱物です。花崗岩から粒子が風化によってバラバラになって、そのあと石英だけが分別されて堆積して岩石になったものがオーソコーツァイトです。オーソコーツァイトは大陸起源、すなわちユーラシア大陸からやってきたものと考えられているので、ユーラシア大陸にあったものがプレート運動によって地殻に取り込まれて再び地表にでてくるまでにはそれなりに長い年月がかかっているはずと予想できます。

オーソコーツァイトの成分はSiですがSiでは年代測定ができないので、片麻岩中に含まれる別の元素で年代測定を試みたというわけです。

 

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