クリノメーターは普通のコンパスと違って、EとWが逆になっています。
右が普通のコンパスで、左がクリノメーターです。
EとWが逆です。当然、普通のコンパスが正しい。
地学ではコンパスを「自分の位置の確認」で使うより、「地層の向きを調べる」ことに使うのでこういう仕様になっています。たとえば、コンパスの上にあるノートの向きを測りましょう。
もちろん、向きは東向きです。
では、クリノメーターをこの本にくっつけると
なんと、コンパスの針はE(東)を指しています!
コンパスの針が指している向きが、そのまま計測したい対象物の向きになっています。
少し本を傾けてみましょう。
北東方向にずらした本にクリノメーターをくっつけると・・・
ちょうどNとEの中央を指しました。「北から45°東に向いた方向」と読めます。
こんな風に、対象物にくっつけてそのまま数字を読めば簡単に計測できてしまいます。
最初に思いついた人誰なんでしょう?先人の発想すごすぎます。
ちなみにクリノメーターの使い方は大学入試でよく出ます。