金生山化石館に行ってきました。
概観は地方の小さい博物館という感じがします。
貝化石を中心に展示されています。
金生山で産出される化石の展示です。フズリナ以外にも多種の生物が見つかっているようです。
金生山とは関係ない、世界の化石展示もあります。
100円〜500円程度で楽しめる工作イベントが充実していました。
化石が必ず入っているガチャポンを買いました。
球状コンクリーションとは
生物は死んだあと炭酸カルシウムによって死骸の周囲が球状に固められます。そのおかげで、その後で地層が堆積して高圧になっても死骸がつぶされずに済みます。そのため、球状コンクリーションを割ると生きていた当時の形をよく保存した化石が見つかります。
写真にあるように球状コンクリーションがたくさん入っている段ボールから一個選べます。割るときにハンマーの力が均一に働くように、なるべく綺麗な球状になっていて大きいものを選びました。
球状コンクリーションは割りやすい方向があるんですが職員のかたが教えてくれるので指示通りやりました。
それなりに綺麗に割れました。
球状コンクリーションはできあがるまで、なんと数ヶ月しかかかりません。つまりこの三葉虫は死んだ後数ヶ月で球状コンクリーションになって、その後4億年も自分の形を保ち続けたということになります。そのため、化石はかなりリアルで迫力があり、今にも動き出しそうです。
この手の小規模博物館は、大規模博物館に劣らない魅力があることが多いです。金生化石館は展示の説明に結構力が入っているのと、小さい子どもが楽しめるイベントが豊富に用意されていて、しかも職員の方の説明が超親切なのでかなりおすすめです。
↑の説明で「球状コンクリーション」を紹介しましたが、球状コンクリーションはここ数年で名大の吉田英一先生が解き明かした仕組みなので、展示に「球状コンクリーション」の説明があるということはそれだけ情報が最新だということです。球状コンクリーション以前はこの手の球状の塊は「ノジュール」と説明されることが一般的なので、情報が古い博物館だと「ノジュール」と説明されていたと思います。
ぜひ足を運んで欲しい博物館です。
金生山化石館
大垣市赤坂町4527番地19, 9時〜17時, 火曜休館