月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

三角関数なんて・・・

先日、大学のテストで解いた問題です。

プレートテクトニクスって本当面白いですね〜。褶曲の露頭とかみると興奮します。

でもこんなこといくら勉強したって、大学卒業後には何の役にも立ちません。はっきりいって、やるだけ時間の無駄?

なわけなくて、やってる本人が面白いから役にたってます。

次に、文学部の専門科目で教わっている日本語文法の授業スライドの一部です。

「冷蔵庫から卵だけとって」のように使われる「だけ」が現在の用法にいたるまでにどういう変化が起きていたかを学びました。最初は名詞の「丈」だったらしいです。

これなんて本当面白いですけど、プレートテクトニクス以上に世の役に立つイメージがありません。人によっては「だから何?何が面白いの?」という感想を持つと思います。

でも、勉強ってそういうものです。何かの役に立つから学ぶのではなくて、理解したときに「へぇ〜!」となる感動こそが価値です。

受験勉強もそれ自体将来の役に立つものではありません。受験勉強のなかではなぜか三角関数がよく批判されますが、サインコサインタンジェントを理解してもしなくても、楽しく暮らせます。

でも問題を解けたら楽しいし、若い人にとっての勉強は目的というより手段。つまり、勉強を通じていろんなことを考えて成長していくんです。

大学の勉強も同じです。勉強を通じて、世の中のいろんなことを理解する方法を学びます。それを身につけることができたら、その後の人生で何か困ったときに自分で対処できるようになります。

こう考えると、何かを勉強するって生きるヒントだらけです。サインコサインタンジェントなんて実生活で何の役にも立たないように見えますが、それは最初から「こんなの役にたたない」と思っているからです。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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