月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

役にたたん

役に立たないようで案外役に立つ勉強がある一方で、役に立つようで全然役に立たないものがありまして・・・

それは学校の授業!私はいま激おこです。

普段、大学生スタッフに授業後にその日の生徒の様子をLINEグループで報告してもらっているんですが、気になる報告がありました。

数Bのベクトルで「内積」というものを習いますが、内積とは別に「外積」という計算があります。これは大学で習う演算なんですが、ある面の法線ベクトルを一瞬で求めることができます。

式で表すと、こんな感じです。

見て分かる通り、公式というわりに結構ごちゃごちゃしています。

一方で教科書のやり方である面の法線ベクトルを求める計算は、二つの内積=0の方程式を解くだけなので、慣れれば1-2分で処理できてしまいます。

外積の計算なんて覚えるのに練習が必要だし、しかも覚えたところでよほど習熟しないと入試本番で使えるとも思えません。使ったところで計算ミスする可能性が高いです。その上、これを使った答案を大学の先生がどう評価するか超怪しいです。「公式の意味をさほど理解せず、取りあえず当てはめて解いた」と思われかねません。数学的に間違ったことではないので用法が正しければ減点はないと思います。ただ、「論理に間違いがない答案か?」と普段より気をつけて採点される可能性は高くなります。

色々ツッコミどころ満載です。こんなものを学校の授業で教えるという感覚が全く理解出来ない。まじで学校の先生は、教え子の高校生がどういう問題に対してどのくらい答案が書けるか(そして書けないか)を全く分かってないです。まあ何年経っても授業スタイルを改善するということをせず、一方的に講義し続ける怠慢な仕事をしている人達なので、分かるはずもないでしょう。

ちなみに、↑の報告の続きは

うちの大学生スタッフのほうが、入試のことも高校生のこともよほど良く分かってます。
学校の先生は一度うちのスタッフの下でアルバイトしたほうが良いのでは?

授業は適当、共通テスト後の面談も超適当、生徒が悩みを抱えているときの対応も超超適当すぎて、勘弁して欲しいです。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp