この仕事をしていると、教育費用をかけるのにもっともコスパがいいのは何歳頃かということを考えることがあります。
大学受験の塾経営者としては「高1やで!」というポジショントークをかますべきかもしれませんが、私の答えは高1ではなくて、
生まれてから小学校に上がる前まで
です。
高校生を見ていると当然ながら中学時代の勉強量に大学受験の結果も影響を受けると言わざるを得ません。では中学生から見ればいいのかというと、もう中1の時点でだいぶ差がついている印象があります。
では中学生を教える塾がよく対象にしている小4くらいからやればいいのかというと、ここでも多分差がついてます。
高校生の数学のよくある間違いで
こういう計算があります。この計算が誤りであることなんて小4で習うはずなんですが、高校生になっても間違いをひきずっています。
ということはたぶん、小4の時点でよく理解できていない可能性があります。
義務教育によって誰もが小学校で算数の授業を受けることができますが、小学校1年のときからすでに、学校の授業で10おそわったら10身につけられる人と、5しか身につけられない人の差が生じているのだと思います。
学校の授業は一斉指導なので、授業を聞いて分かっている子もいれば分かっていない子もいる状況でもどんどん進まざるをえません。
理論上は小学校で習うことを小学校で身につけ、中学校で習うことを中学校で身につけることができれば、高校に上がった段階で勉強に苦労することはないはずです。
小学校で習うことを小学校で身につけるためには、小学校に上がる前に小学校の前半3年分くらいの内容を仕込んでおかないと、公教育を100%享受することはおそらく不可能です。