最近、忙しくてLINEの返信を後回しにしがちです。
ただいまの平均返信時間は24時間です。
なぜ忙しいかというと新年度の塾の集客、、じゃなくて
大学の勉強として岩石の同定(分類)を延々とやっていまして・・・
写真に写っているのはごくわずかで全体は200個くらいありそうです。
写真撮影をして、岩石をルーペで見て、特徴をメモして・・・
正直、塾の仕事がどんどん後回しになるくらいに面白いです。
しかし難しい。
ルーペで岩石の断面、基質、鉱物を見れば理論上は判別がつくはずなんですが、岩石って中を割っても思いっきり風化している岩石の死体みたいなものもあって、風化が進んでいると正直何がなんだか分かりません。
「あなたは・・・昔砂岩だったのね・・・」
などと岩石に話しかけながら、同定(分類)を進めています。
特に区別が難しいのは
泥岩と凝灰岩、凝灰岩と火山岩
です。
泥岩と凝灰岩
泥岩は海底で泥が堆積したもので凝灰岩は火山灰が堆積したものですが、噴火した火山灰が海底につもると「凝灰質泥岩」ができあがります。泥岩であっても、砂粒や鉱物粒子、木片など混ざり物があります。凝灰岩は地表近くで礫などをたくさん含んで冷え固まったら特徴的ですが、火山灰ばかり堆積されると基質がほとんどになって堆積岩のように見えます。凝灰岩を堆積岩に分類する人もいるくらいです。
凝灰岩と火山岩
マグマが噴火したあと冷え固まれば凝灰岩、噴火前に冷え固まれば火山岩です。当然、見た目は似てます。火山岩でも斑晶をたくさん含んでいれば分かりやすいんですが、斑晶が少ないと凝灰岩や泥岩に似てきます。
ちなみに・・・
実は砂岩と花崗岩も見間違うことがあります。花崗岩を構成する鉱物は石英・長石・黒雲母が多いですが花崗岩が風化するとこれらの粒子がバラバラになって、河川によって運搬されて最後堆積して砂岩になります。
砂岩も粒径の大きいものはルーペで鉱物をはっきりと確認できてしまうので、
「鉱物が石英、、、長石、、、ということは花崗岩か」
のようにして間違います。
石英と長石からなる砂岩はアルコーズ砂岩といいます。微妙に鉱物を覚えたてだと、アルコーズと花崗岩を間違います。