月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

どら焼きの科学

マグマが冷え固まると岩石になり火山岩と呼ばれます。そのときマグマの組成によってヒビの入り方に特徴がでます。

ヒビが六角柱になるのが柱状節理といって、この辺だと福井県の東尋坊などは安山岩の柱状節理で有名です。

(写真は昨年訪問した呼子の玄武岩の柱状節理)

 

小牧市には花崗岩の露頭があり、板状節理と呼ばれます。

(小牧市の花崗岩)

 

(福岡県 志賀島の花崗岩)


さて、この節理ですが身近なところでも研究できます。

それはどら焼き。

こちらのどら焼きは節理があまり発達していません。コンビニで買った栗どら焼きです。それなりです。

 

こちらは先日いただいたどら焼きの節理。

一つ前のどら焼きと比べると餡子に垂直な節理が発達しています。

私はこういう節理が発達したどら焼きが大好き。このタテ方向の節理があると、食感がとても良いんです。

しかもこのどら焼きは粒あんの粒がめちゃくちゃ立派。これは岩石でいうところの等粒状組織です。どら焼きでこれだけ粒が大きいのも珍しい。

断層活動によって岩石が破砕されると断層面が一時的に高温になって融けることがあります。すぐに急冷して固まるんですが、高温になっても融けなかった鉱物はポーフィロクラストと呼ばれます。

このどら焼きの粒をみるとポーフィロクラストですね。

みなさんも是非、どら焼きを買ったら断面を観察してみてください。

そして節理の発達したものを見つけたら、私に一つ分けてください。

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