月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

英語初級・中級・上級の見分け問題

I used a knife to cut fish.

という文の意味を英語初級者、中級者、上級者に訳させると次のようになります。

(高校生諸君は↓を読む前に意味を意訳で考えてみてください)

 

初級者:私はナイフを使って魚を切った。

中級者:私は魚を切るためにナイフを使った。

上級者:私はナイフを使って魚を切った。

 

もちろん初級者は、

私/使った/ナイフ/切る/魚

という単語を組み合わせただけで、中級者はto不定詞を副詞用法と判断して直訳しています。では上級者はどうでしょうか?一見すると、初級者と全く同じ訳です。

実は、英語上級者はto不定詞の副詞用法・目的の和訳をわざわざ後ろからかえって「〜ために」と考えなくて、toをandくらいに置き換えた感覚で前から意味を頭に入れていきます。

そのため、結果的に初級者と全く同じ訳になります。

勉強を教える側からすると、同じ訳でも生徒のレベルによって指摘するかどうかを変える必要があります。

初級者に対しては、「このtoの役割は何?」とつっこまなければいけないし、上級者がこの和訳を提出してきたら、いちいち指摘する必要もないか・・・とスルーすることになります。「下線部和訳問題だったら、念のため直訳にしておきなさい」くらいは伝えるでしょうか。

 

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