月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

英語学習の誤解1

高校生が英語の授業で

「今日は仮定法やりますよ〜」と先生に言われて、

If+過去形, S would原形「もし今○○なら、××なのに」

If+過去完了, S would have p.p.「あのとき○○だったら、××だったろうに」

と習って、

いくつかの例文の意味を取ることは容易です。定期テストでもこれらのちょっとした文法を覚えておけば、それなりに得点できるでしょう。

では、実際の入試問題で仮定法を処理するのはどういうときでしょうか?

普通、英語の入試問題は「長文を読んで、質問に答える」というものです。仮定法はそのほかの文法事項と一緒に、長文中にちりばめられます。

では文中にwouldがでてきて仮定法と見抜くことができるでしょうか?

wouldは仮定法だけでなく、時制の一致(過去からみた未来)や過去の習慣(よく〜したものだ)という意味で使われることもあり、wouldを見つけたら仮定法かどうか判別しなければいけません。

例えば、

The women were given maps detailing the same one-mile (1.6km) outdoor course and told that they would spend the next half-hour walking there, with lunch to follow.

という文中のwouldは仮定法ではありませんが、なぜこれが仮定法ではないのか理屈で説明できますか?

would have p.p.の形は仮定法で使われるしかありませんが、実際に英文中にwould have p.p.を見たときに「仮定法じゃん」と気づける人は少ないです。

そう、問題は、英文法を勉強しても文中で気づけないということです。

そもそも気づくための訓練をすることがありません。多くの人は、学校で一通り文法を勉強したら「これで入試問題が読める!」と思って長文問題を解きはじめます。

読むための訓練はしていないので、4択問題が運良く当たるか当たらないかで偏差値が上下することになります。闇鍋しているようなもんです。

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