大学で「生態学」という授業をとっています。
私、大学で勉強している分野では地質が好きなんですが、先月から勉強しはじめたこの生態学はそれに迫る勢いで面白いです。
普段私たちが生活中でもよく使う「進化」という言葉があります。生態学において進化とは、生存に有利な性質が世代間で遺伝することを指します。
この進化が起こる仕組みが面白い。
たとえばキリンはなぜ首が長いのでしょうか?
考えてみてください。
たぶん「木の高い所にある草を食べるようになるために長くなった」と考えたのではないでしょうか?
実際にはキリンは意図的に首を伸ばしたわけではなく、たまたま首が長いという性質が遺伝的に残ったと考えるのです。
もともと首の長さが50cmくらいだったキリンの集団で、突然変異で70cmのキリンが生まれたとします。そのキリンは50cmのキリン(あるいはその他の動物)よりも木の高いところの草を食べることができて生き残りやすくなり、首が長いという性質を遺伝として残しやすくなります。
すると、次の世代では首が長いキリンの割合が増えるという仕組みです。これを自然淘汰といいます。
この進化の話で面白いのは、「突然変異で」たまたま首が長くなるという点です。
仕事と全く同じです!
普段、塾の仕事をやっていると「たまたま今日は人数が少ないから××やってみよう」とか、「たまたま○○高校の子が多いから、××をやってみよう」というような、偶発的な思いつきで何かをすることが結構あります。
その思いつきのなかにはうまくいくこともあれば感触がわるいものもありますが、上手くいったものは「また来年or来月もやってみよう」と判断します。
その繰り返しで塾の授業の指導幅が広くなって、色々なニーズを拾えるようになり、結果として倒産せずに生き残ることができています。
とすると、これからも塾が競争のなかで生き残ろうと思ったら、思いついたことをなるべくたくさんやってみたらいいじゃん!という結論に至ります。
そんなことを考えながら大学の講義を聴いております。