植物を育てるのには栄養塩が必要で、その一つのカリウムは河川水で運ばれて土壌の粘土に保持されます。
カリウムイオンは一価の陽イオンです。ということは、カリウムイオンを保持できる粘土はマイナスに帯電しています。
土壌に栄養塩が供給されるには電子のやりとり、すなわち酸化還元反応が起こっています。
そう考えると、理科の勉強って面白いですよね。
電子が入る殻がK, L, Mと名付けられていてそこに入る電子の数が決まっていて、カリウムは最外殻電子が1つだから一価の陽イオンになりやすい、なんて高1で勉強しますが勉強しているときには一体何のことやら?と思いませんか?
でも実際には普段私たちが目にする自然現象の全ては化学的に考察することができます。勉強している人にとっては面白いし、していない人にとっては全く面白くないというのがこの世の中の面白いところです。
それにしても、私たちの生活ってそういう自然科学が本当うまいバランスで成り立っています。河川水で運ばれる陽イオンたちは、もともとは上流の山に降り注いだ雨が岩石中の金属を溶かしてイオン状態になっているからこそ水で運ばれます。
雨は地上に振るまでは主成分がほとんど水で、単純に雨が土壌に降るだけでは栄養塩を運搬できないんです。でも山を侵食することでいろんなイオンを含むことができる。
では雨はどこからきたかというと、海じゃないですか。海も河川水と似た成分の栄養塩を含んでいますが、海の水を土壌にまいたら植物は育ちませんし。
そう考えると、海→雨→山→川と水分が旅するサイクルがうまくできているというか、そのサイクルに私たちの生活がうまいことはまっているというか。