月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

自分では何も考えなくても、やることが終わらないほどある人

受験生の周りには支援してくれる人がいます。

親はまれに支援しているつもりがただ邪魔をしているだけになっていることもありますが、基本的には一番の理解者であり支援者です。

塾に通っている人は、その次に塾が支援してくれるでしょうし、通っていない人なら学校ということになるでしょう。

色々な支援を受けて受験生活を送ることはありがたいことではありますが、その支援に依存して自分ではまったく考えも行動もしないという高校生が多いです。

支援者がいたとしても、結局勉強して覚えて試験を受けるのは自分なのですから、自分が受験生活の主役であるという意識を明確に持たなければいけません。しかし、宿題と補習が多い高校にいるとその意識は薄れる一方です。自分では何も考えなくても、やることが終わらないほどあるからです。

受験というのは自分の問題なのに、「あれやれこれやれ」と口をだしてくる人がいると、自分の問題ではなく他人がどうにかしてくれる問題になってしまいます。

いま、自分が毎日やっている勉強を紙に書き出してみてください。それぞれにたいして、それをやることで入試でどう得点につながっていくのか答えられますか?答えられないとしたら、受験が自分の問題になっていない可能性が大きいです。よく考えてみてください。


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

教育熱心になればなるほど空回りしてしまう人

保護者のかたの役割は、小学校低学年くらいまでは時給の発生しない家庭教師として、中学校以降は家庭環境大臣としての側面が強く、それぞれ代わりにやってくれる人はいません。家庭教師はお金を積めば外注できますが、幼児期の家庭教師というのは勉強だけでなく生活習慣や愛情をもって話しかけることなど様々ですからやはり代わりはいません。

一方で、実際に勉強を教える塾はどうでしょうか。もちろん代わりはいくらでもいます。愛知県に当塾ほどいい塾はなかなかないと思いますが、上には上がいるので探せば1つや2つどころではなくいくらでも選択肢はあります。当塾に通っていない人でも、なんらかの習い事をしていて、その習い事先が「今月で閉業です」と言われて残念に思うかもしれませんが、それが悲しくて何も手がつけられないという状態にはなりません。

でも親が「今月で閉業です」といって家を出て行ってしまったら、子の人生は大幅に狂うし、出て行かないとしても家事や育児を軽く放棄するだけで勉強どころではない状態を容易に作ることができます。

だからといって教育熱心になればなるほど空回りしてしまうケースもあります。冒頭に書いたとおり年齢ステージによって親の役割は環境大臣に代わっていくのに、あいかわらず家庭教師でありつづけてしまうような場合です。そして多くの場合、勉強内容などわかるはずもないのでただ「勉強やりなさい」とオウムのように連呼するだけの粗悪な家庭教師になってしまいます。そういうあからさまなケースだけでなく、模試やテスト結果が良ければ笑顔で悪ければ死んだサバのような目をするといった、陰湿的なやりかたもあるでしょう。

植木鉢に土を入れて種を埋めたら肥料をやって水をやって日光にあてることでしか芽は出てこないし開花もしませんが、こと教育となると、土をほじくり返して「早く発芽しなさい」と伝えてみたりせっかく発芽した芽を「はやく伸びなさい」といって引っ張って、ポキッと折ってしまうという愚行をしてしまう人がいます。

環境を整えて外からじっと見守っていただきたいものです。 


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

祝日も朝塾

今日は祝日ですが朝塾は通常通り6時半から1時間ありました。

毎朝塾に通う人なんているの?と思っているblog読者のみなさん、いるんです。現在4名でやっています。一人は部活のユニフォーム着てました。朝勉強してから部活です。

じわじわ摂取する塩分で病気になるように、じわじわ積み上げる勉強で学力がつくのです。

おそらく生徒さん以上に大変なのは朝ご飯をつくる保護者のかただと思います。

小中高と学年があがるにつれ保護者のかたの勉強面での役割は、最初家庭教師だったものがどんどん環境作り担当の用務員さん(?)へと変化していきます。 

小学校低学年までは親ならどれだけ時間をかけても時給は発生しません。この時期につきっきりで学校や公文などの宿題、あるいは市販の問題集を一緒にといてあげるのは親にしかできないことです。

中学生にもなると勉強を直接おしえることはほとんどなくなりますが、逆に間接的にやるべきことが増えていきます。中高生になり勉強というフィールドで他人と比較されつづける子の精神的サポートや、塾の送迎といった環境づくりのサポート、家が居心地よくなるよう親同士ケンカしないとか勉強のやる気がそがれないように親も何かを学んでみるとか、そういうアプローチになってきます。

しばしば「ゲームばかりして」とか「勉強をぜんぜんしない」などと嘆く保護者のかたがいらっしゃいますが、ご自身は日中にダラダラワイドショーをみて時間つぶしをしていないのか、ひたすら受け身で働くことはないのか、何かスキルアップのための勉強しているのかと聞いてみたいです(もちろん角が立つので聞きませんが)。

 

--

Amazonプライムセール中でタブレットが激安です。塾でもチャイムを鳴らしたくて2台買ってみました。

 

Fire 7 タブレット (7インチディスプレイ) 16GB - Alexa搭載 (Newモデル)

Fire 7 タブレット (7インチディスプレイ) 16GB - Alexa搭載 (Newモデル)

 

 

 


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

まだ目が覚めない高校1年生たちへ

高校に入学して3ヶ月がたって、まだ目が覚めてない高校1年生がいくらでもいると思いますのでメッセージを送ります。

大学受験で誰もが知っているような有名な大学に合格したかったら、高校受験とは比にならないくらい本当に大量の時間を勉強に費やす必要があります。高校受験のように中3の1年間やるだけでは河合塾偏差値の50でも合格できない人がいくらでもいます。

f:id:sodeng:20190714210626p:plain

中学時代に受けた全県模試の偏差値を参考にして「自分の高校が偏差値60くらいだから、南山くらい受かるっしょ」とか甘く考えている人いませんか?

高校受験の偏差値はオール1の生徒からオール5の生徒までひっくるめた偏差値ですが、大学受験では勉強を放棄した最下層がごっそり抜けるので偏差値の計算が変わります。

話を簡単にするために偏差値ではなくて「平均」を考えてください。

中学で学年平均が60点だったとしても、その後大学受験をする人だけで平均を計算しなおしたら80点くらいになりそうですよね?なので自分が70点だったら「平均+10だった」ではなくて「平均−10だった」ということになります。

同じロジックで、高校受験の偏差値60は大学受験の偏差値50です。誇張無しでそんなもんです。

私の感覚では大学受験をする高校生の平均的な学力は西春高校の真ん中らへんです。西春高校の真ん中らへん=大学受験で偏差値50くらいを目安にして考えてください。

みなさんの行きたいと思う大学はおそらく国立大で偏差値60くらい、私立大で65くらいのところでしょう。1日1時間とか2時間、宿題をやって満足するだけで受かると思います?

受かる人はありえないくらいやってますよ。中学校時代のテスト1週間前の勉強を3年間続けるイメージです。それを3年間全力でやりきって、最後運が味方に付けば現役で受かります。運が悪かったらそれだけやっても受かりません。


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

現高2から対応が必要な英語外部試験についての方針

今週立て続けに「外部試験どうすればいいか」という質問を高2の生徒からもらいました。

この外部試験(英検とかTEAPとか)の利用については、各大学で利用の程度が異なるので一般的にどうすべきという答えはありません。

以前から私大ではTEAP何点以上で入試は満点扱いになるところがありましたが、国立大でも英検準一級以上で満点扱いになるところが出てきています(秋田大、広島大など)。

逆に出願資格としても不要な大学もあります(東大、名大、東北大)。

私大では早稲田の政経では英語の配点を外部試験30点+独自入試70点とする予定でしたが昨日の発表で15点+85点にすると変更がありました。

慶應では全く関係ありません。

 

・・・もう何がなんだか分からない泥沼状態です。先月はTOEICが外部試験から離脱する発表があり、昨日は早稲田政経が配点を減らす発表があったことを考えると、今後どうひっくりかえっていくか予想がつきません。

なので基本的には高2が終わるまでは静観して今まで通りの勉強を教えていきます。正直外部試験だからといって、何か特別な対策は必要ありません。まずは文法を用いて英語を読めるようになり、それから自然とリスニングの力がついていき、文法を覚えたら作文を練習していく、という流れです。

高校生のみなさんは、自分の受験したい大学の募集要項(2020年度入試)を調べて、今現在はどのような要件になっているのか確認してみてください。


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp