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月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

中村高校、名古屋西高校での大学受験を考える

木村の考え 愛知県内の高校研究

名古屋市の中村高校、名古屋西高校は勉強する環境として穴場なのではないかと考えることがあります。私の塾に両校の高校生が居ないので実情はインターネットや知人の知人の・・・という又聞き情報でしか知り得ないのですが、これらの高校はおそらくスパルタのスの字もないくらいに、大学受験については放任されています。

入学時の学力

名古屋西高校で内申32、中村で29あたりがボーダーのようですからはっきりいって入学時のレベルは大学受験という観点からは極めて低いです。中学課程を一通り暗記し直してから大学受験に入らない限りは、成功は望めないでしょう。両校が属している尾張一郡の学校を見ると、旭丘や菊里に進学する生徒が中村・名古屋西を滑り止めにするとも思えないし、かといって昭和や名東を第一志望にする生徒は地理的に遠い中村・名古屋西を滑り止めにするかというと、それも考えにくい。ということは、中村・名古屋西高校は第一志望で入っている生徒が多いのではないでしょうか。とすると、新川高校に見られた上位層=五条西春落ち、という「上位からの恵み」みたいな生徒の割合が少なくなり、両校の合格実績は入学時に内申30くらいから頑張った結果であると考えられそうです。

進学実績

実際に進学実績を見てみると、あまり良くはありません。名古屋西高校については、名古屋大学合格者は1人いるかいないか、国公立は全体の1割です。中村高校については詳細な数字が公表されていませんが、名古屋西よりは低いでしょう。というかおそらく、どちらの高校もまじめに勉強して大学受験をしようとする人は少数派なのではないかと予想しています。中学時代の内申点30前後の生徒がまじめに勉強するとは思えません。そのかわり、楽しい高校生活をenjoyしていることでしょう。

進路指導と進学実績

いくつかの条件を考えると新川高校以上に、これらの高校での受験はアリだと考えます。①自由な校風、②一応大学進学が大多数、③指定校推薦がある、という3点です。

まず、①自由な校風について考えます。大学受験というのは何度も言うとおり、学校中心の勉強から自分中心の勉強へと自立することで成功をもたらします。一宮西・五条・西春・興道というのは程度の差あれスパルタ管理教育を方針としていますからこれが極めて難しい校風です。内職なんてやろうものなら必要以上に先生に目をつけられてしまい、結果として学校に受験勉強を邪魔されてしまいます。その点、おそらくではありますが、中村高校・名古屋西高校というのは自分中心で大学受験をしやすい環境にあるはずです。もちろん、これらの高校はスパルタ高校と比べれば学校による指導が少ない分、多くの生徒にとっては勉強量が増えず学力も伸びないのですが、5%の「本気でやりたい生徒」にとっては相対的に有利な状況と言えます。

それにはが関係します。一応、大学進学を考えている生徒が大多数ですから、大学受験を頑張ることについて「浮く」ことはないでしょう。勉強を頑張る生徒もいれば、頑張らない生徒もいる。言い換えれば勉強を頑張る選択も出来るし、無理しないという選択も出来るということです。一応みなが大学進学を考えていて、学校は放任しているから本気で受験をしたい人は、誰にも何も言われずにスタートをすることができます。誰にもこういう経験はあるでしょう。机に向かった瞬間に親に「勉強しなさい」と言われて、せっかくやろうと思っていた気持ちが萎えてしまう。実は、スパルタ指導がない状況で自主的に受験をスタート出来るというのはモチベーションが長時間継続するよい環境です。

③の指定校推薦についても同様です。郡部の高校は指定校推薦や一般の推薦入試について否定的な態度をとっています。つまり、推薦で受験が先に決まってしまう生徒がいると一般入試組に影響が出ると。普通は、推薦入試で決まる進学先というのは一般入試よりも1ランク低い大学なのですから、推薦入試をみて逆に「かわいそうに、一般で受ければ良いものを」と思いながら発憤(はっぷん)するものですが、スパルタ高校にはこういう考え方はあまり分からないでしょう。もちろん得手不得手がありますから指定校推薦というのは人によっては良い制度です。高校の定期テストをこつこつ頑張るのが得意な生徒は中学時代と同じように内申点を頑張ってとって、指定校で進学すれば良いのであって無理して一般で頑張る必要はありません。②と同じように、選択肢があるということが大切で、数ある選択肢から自主的に一般入試で難関大学を目指すということに意味があるんです。スパルタ高校で強制的に難関大学を目指すのとは価値が500倍くらい違います。

まとめ

名古屋西、中村高校からの大学受験というのは中学時代の勉強をやり残しているというビハインドを克服できれば案外楽しいものかもしれません。中村高校、名古屋西高校のみなさん、高校生活を楽しんでおられると思いますがぜひ受験勉強も頑張って下さい。

最後に、現実的な予想をひとつ。中学時代にたいして勉強してこなかった生徒が高校生になっていきなり「自主的に、やる気満々で」大学受験勉強をするようになるというのは、自分で書いておいてひっくりかえしますが楽観的すぎます。中村高校・名古屋西高校くらいのレベルだと1学年350人に1人いるかどうか、という程度じゃないでしょうか。良い環境だとは思いますが、高校3年間を消費して終わる生徒が大多数なのでは・・・。

それでも、15才の私が清須市に住んでいて、仮に内申30だったら新川じゃなくて中村か名西に行きたいと言ったんじゃないかとは思いますが。

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清須市の大学受験 相伝学舎

http://www.sodeng.jp