月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

大阪のホテルで思う

大阪のOMO7 大阪ホテルに宿泊しました。星野リゾートの経営するホテルです。

ホテルのチェックインといえば、入り口すぐのカウンターと相場がきまっていますが、このホテルのカウンターはアイランド式。セルフチェックインもできます。

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ロビーは絶妙に仕事に集中できそうな、清潔で広い机と、高い天井のスペースがありました。


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ロビーから外にでると広い庭があり、沸点の低い子供は庭にちょっとした坂があるだけで「うわぁぁぁぁ!」とはしゃぎ始めます。大人からみると、ただの傾斜した芝生以上でも以下でもないんですが、娘&息子は走り回っておりました。

夜にはビールとたこ焼きがふるまわれて、大人達もはしゃげました。


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こういう、楽しく滞在するためのアイディアを実現しました、みたいなサービスを見つけるとリスペクトする気持ちと同時に嫉妬心のようなものが芽生えます。

自分も商売として塾をやっていて常日頃から改善点を考えて実現していますが、私みたいな個人ができる投資の範囲なんてせいぜい数百万円から一千万円くらいです。かりに一千万円動かせるとしても、私は結構ビビってしまうので、思い切って出費できません。

嫉妬心というか、自分の小ささを認めざるを得ない辛さといいますか。

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大阪城の石垣

大阪城を見てきました。

初めて行ったんですが、大きさに驚きました。大阪城に攻めた武士さんたちも、「こんなん攻めても落ちないでしょ」という気持ちになったのでは?と思うくらい、とにかく大きくて広い石垣!

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石垣は見るからに風化した花崗岩。岩石は表面が風化すると同定が難しくなることが普通ですが、花崗岩に限っては、風化した表面が独特の汚さなので遠目からでも分かります。

お城の石垣って、ご当地の石でできていることが多いので観察すると興味深いです。

いつみても綺麗だと思うのは石垣のこの部分。

角の部分がなめらかに末広がりになっていて、図形的に美しいだけでなく物理的にすごく安定していそうです。


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こういう歴史資料をみると、建造当時からこのような綺麗なカーブになっていることが分かります。当時の石垣職人に、石垣製作のこだわりをインタビューしてみたいです。

 

古い石垣の花崗岩をみたり、たぶん最近作られたであろう石垣の花崗岩をみておなかいっぱいになったので、お城のなかは行きませんでした。わざわざ入場料払って見学するなら、犬山城とか松本城みたいな現存天守がいいです。

 

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学校種別 指導の難しさ

昨日まで高校受験トップ校と中学受験トップ校の人物比較をしました。では塾的にはどちらがwelcomeなのかというと、もちろんどちらもwelcomeです。相伝学舎もreasnも授業料の設定は一緒です。お金さえ払ってもらえれば、学力の高い人も低い人も、公立の生徒も私立の生徒も、つつしんで勉強の手伝いをします。

学力を伸ばす点では、公立or私立、学力高いor低いによって難しさの種類が異なります。

私立トップ校はつぼさえ抑えてしまえば一番教えるのが楽です。もともと自習する習慣があるし日本語の読解力も長けているので、私の教えるやり方がハマりやすいというのもあります。正直、私(うちの塾)がどの程度寄与しているのか分からなくなることもあります。ただ、つぼを抑えるのにとても苦労します。この点はまた後日まとめようと思います。

公立トップ校は良くも悪くも学生生活が刹那的になりがちです。学校のテストに追われて、部活に精を出すことに忙しくなると、あこがれの高校生活を楽しく感じてしまって受験勉強が後回しになります。受験勉強を最優先にするのではなく、ある程度持ち前の頭の良さを活かして少ない時間で勉強を進めます。うちの塾みたいに受験を最優先で頑張ろう、という塾じゃなくて、「学校生活もテストも頑張りましょう」みたいに高校生活を支援してくれる塾のほうが相性が良いんでしょう。

公立の非トップ校、いわゆる自称進学校あたりはそもそも勉強量が少なすぎるので勉強量を確保してあげることが最初の課題です。その後は学校の補習と宿題につぶされないよう入れ知恵してあげないといけないんですが、同級生と違う行動をする選択はなかなか取れない人が多いです。それに加えて、自習をさせたとしてどれだけ参考書から知識を吸収しているか怪しいところがあります。勉強のやり方を教えても、ただ表面的にノートに写して終わりになっていないかケアしてあげないといけません。

難しさもありますがたまに、受験を最優先に頑張ります!という熱い塾生が出現します。もとのレベルが低いので、ビリギャル的な追い抜きを間近で見ることができて、塾講師冥利に尽きます。

もちろん↑はおおざっぱに分類した場合の傾向であって、新しく入塾した生徒もおそらくこのような傾向を持っているだろうという予想をもって指導開始しますが、一度開始したらその後は予想よりも実際の性格や勉強の進め方をみて接していくことにしています。

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桜山校舎を片付けながら思う 3

同じトップ校合格でも、それが公立高校受験なのか中学受験なのかによってその後の保護者のかたの塾選びに影響を及ぼします。私の考えでは、高校受験を経由すると当塾のような個人塾は視界から消えがちで、中学受験ではその傾向が緩やかです。

実際には影響を及ぼしているわけではなくて受験の前後でとくに変化がないものかもしれませんが、どちらにせよその価値観の違いがなぜ生まれるのか考えてみました。

高校受験と中学受験で異なるのは年齢です。自我が芽生えた15歳の受験と、まだ幼さの残る12歳の受験では親の子に対する評価が異なります。15歳のトップ校合格では、自分の子供が3年間定期テストでハイスコアをとり続けて入試まで集中を切らさなかったことに対して、子供の実力で合格をもぎとったと見えます。一方で12歳のトップ校合格では、子供の努力ももちろんですが色々良く分からない力もはたらいた結果合格に巡り会えたと見ます。中学受験では「合格した」ではなく「合格を頂いた」と言う人が多いです。不合格についても「落ちた」のではなく「ご縁がなかった」です。合格や不合格はもぎとるものではなく、やってくるものだという扱いです。

年齢だけでなく、競争相手も異なります。高校受験は同級生全員との3年間の競争です。3年間ずっと「クラスで一番」とか「学年で一桁」をとり続けることは多大な努力を必要としますが、同級生の多くに「あいつは優秀だ」と認知される3年間を過ごすと「自分には実力がある」と思うのも必然です。一方中学受験は、競争相手が一部の同級生です。しかもその同級生も、日能研のように塾内テスト順位で教室内の座席が前から決められるものでないかぎり水面下での競争です。全体像の見えにくさが、中学受験という競争における運や縁といった見えない力の存在を強化しているように思います。

 

と思いましたが、どうでしょう?事実半分、予想半分で書いてますので「それは違う」「その通り」などありましたら教えて下さい。私は石の研究も好きですけど、こういう人間の研究も昔から興味あります。

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