月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

これからの日本の論点

これからの日本の論点2018(日本経済新聞社)」という本を買ってみました。慶應の小論対策です。ざっと目を通してみたんですが、なかなか面白い。とくにグローバリズムのところが良くまとまっていて勉強になりました。

産業革命から始まるグローバリズムの流れは、まず先進国が財を輸出するところから始まって、次にオフショアリングといって賃金の安い国へと生産拠点が移り、今は生産拠点が先進国に戻っているところなのだそう。私はてっきり、アジアに生産拠点が移ってアジアの賃金が上がったあとはアフリカや南米あたりに仕事がさらに移っていくのかと思っていたんですが、そっちまでは行かないんですね。

少子化による労働人口確保の問題も頻出なのでおさえておきたい点です。

小論文ってある程度出題される話題が決まっていて一通りの話題については事前に考えを持っておかないと当日いきなり書くのは無理です。かといってあまり時間を割ける科目でもないので、やり過ぎないよう気をつける必要もあります。

小論文は自分の考えが賢くなっていく実感が持てる科目なので楽しいですよ。

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清須市の大学受験 相伝学舎
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みんな恵まれてますね

「クソとか糞とか書くお下品な先生のところに預けられないザマス」と思う人もいるのかもしれませんが、実際に私の塾の生徒を見てみると、野暮で無骨な少年少女というのは少なくて、これまで愛されて育ってきましたという坊ちゃん嬢ちゃんのほうが多いんですよ。

大学受験は公立高校任せでお値打ちザマスと考える人が多い中わざわざお金を払うという教育方針をとるのは、本当にご子息ご息女の将来のことを願わないと出来ないですから、愛されオーラを放っている生徒が多いのも必然なのかもしれません。

生徒諸君はたぶん「?」と思っているかもしれませんが、みんな平和な雰囲気をまとっていますよ。生まれが良かったと親に感謝したほうがいいと思います。まあ今は実感がなくてもいつかそう思うことになりますよ。

大学受験を自分の問題として受け止め、他人にやれと言われる前に自分からやらなければいけないことだと気づけるようになるというのは、諸君の素晴らしい脳みその判断によるものではありますが、その素晴らしい判断というのは15年間恵まれた教育を受けてきた賜(たまもの)であって、それが出来ない人のほうが世の中には多いんです。

たしかにこれからの日本は先行きが明るいとは言えませんが、目の前の事象を自分の問題だと当事者意識を持って判断出来る人にとってはこの上なく楽しい世界になっていくこともまた事実です。ちょっと世の中を見渡せば、今まで国家や大企業が保持していた力が分散さる一方で、一個人が出来ることが大きくなっていっている様子が分かるでしょう。

諸君の恵まれた脳を活用するもしないもあなた次第の世の中です。ノブレスオブリージュの精神で大きな絵をかきつつ、まずは第一志望合格のために足元を見失わず一歩ずつ進んでいこうではありませんか。

 

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赤本を冗長化

IT業界で働いていたときに「冗長化」という言葉を覚えました。重要なシステムはダウンすると困ってしまうので、いざというときのためにもう一つ予備のシステムを準備しておいて、メインのシステムが落ちてしまったときに切り替えて使うというものです。

塾ではあまり関係がないのですが、一応冗長化しているものもあります。

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上智大学経済学部の、2015年度版の赤本です。

これで、片方が水没したりして使い物にならなくなっても、大丈夫・・・

 

なわけなくて、単純に間違えて買っていました。しかも購入したのはamazon。amazonって「お客様は同じ商品を2017年6月11日に購入しました」的な表示を丁寧にしてくれるので、よほど注意力が無い場合を除けば重複して買うことはないはずなんですが、買ってしまっていました。

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うなぎおいしいよ

昨日、一昨日とまた不満爆発系の記事を書いてしまって、今日はスッキリしているので逆に書くことがありません。

そういう時はスマホのカメラを見て当たり障り無いネタを考えることになります。

今日の話題は、これです。

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ドドン。

以前、妻と一宮のナントカといううなぎ屋さんに訪問したところ、タレからまさかの味噌風味がしまして、私は神奈川出身ということもあって別に味噌が好きじゃないので、とにかく味噌風味のしないウナギが食べたいという欲求を抱えていました。

私が郷に入っても郷に従うはずがないことは、blog読者のみなさまなら分かっていただけると思います。それで損することがあっても、それが私の生き方なのです。

で、普通のうなぎを求めて、火曜日にしら河に行ってきました。うなぎ以上でもなく以下でも無く、よかったです。

うなぎって気軽に食べられる値段じゃないので、やっぱり有名なところが無難でいいですね。個人経営のところを冒険してみても、ダメだったときのダメージが大きい。

塾探しも、私みたいな変人の教える個人塾ではなく、無難に河合塾がいいやっていう人がたくさん居るんだろうなって思いました。

塾はうなぎ以上に失敗したときの支出がデカイですから(最初の1ヶ月で辞めても数万円する)、サービスの内容をあらかじめ理解してもらいたいというのがblogを毎日書く理由の一つです。

「まあ糞とかクソとか書いて、こんな野蛮な人の塾にはうちの息子は預けられないザマス!」とご判断頂くためであります。

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今日も糞議論します

高校の方針としてコッコウリツ合格者数を最大化する、というのは別に誰もケチをつけられるものではないと思うんですが、おそらくですね〜、生徒達が目指しているのもまた高校の方針と同じくコッコウリツだと勘違いしていますね。いや、ひょっとしたらおたくの高校の350人中300人くらいはやはり思考停止気味で何も考えていないのかもしれませんが、少なくとも私の塾の生徒に関して言えば大いなる勘違いです。私の生徒はみな、コッコウリツに行きたいのではなくて、各々の「第一志望」に行きたいのであって、そのために高1や高2のうちからコツコツ頑張っている。

高校生たちが遊びたいのを我慢して、大学受験のために英単語を覚え、微分や積分をして、傍線部はどういうことかを説明している選択肢を選ぶのは、それぞれが行きたい第一志望があって、そこでの大学生活を夢見ているからであり、人によってはさらにその大学生活の先の人生を得ようとしてのことです。ある程度成熟した高校生は、志望大学を固有名詞で持っているのです。

でも生徒一人一人の背負っているドラマなんぞ、ミジンコくらいの容量の脳みそしかもたない教師には、想像できないのでしょう。まあ22年間ずっと学校の中で生活してやっと社会人になると思ったらまた閉鎖的な学校に舞い戻ってきて、頑張っても昇給に反映されるわけでもなく、授業をすれば学力の高い生徒に限って内職をしているし、熱心に授業を聞いている生徒が模試でいい成績を取るわけでも無いし、ということを5年も過ごしていたら不感症になるのでしょうかね?でも、自分の未来が結構具体的に見えてしまってがっかりしていたとしても、だからといってまだ未来がいかようにも変えられる生徒を相手に自分のしょうもない価値観を押しつけるのはやめていただきたいものです。大変崇高な教師のみなさんは、偉大な指標であるコッコウリツ合格者数を近辺の高校と絶対数で比べてみたり、割合で比べてみたりして一喜一憂しているのかもしれませんが、生徒は1/350の人生を歩んでいるのではなくて、1/1の人生を歩んでいるんですよ。生徒は、あなたがたが積み上げたい1%の材料じゃないんです。 

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