月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

全員分語れます

今年も受験体験記を卒業生に書いていただいたので公開したいのですが

・読むのに照れる

・文字を打ち込むときにもう一度照れる

という理由があって、いまだに公開できていません。

 

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今月中にはアップしたいと思います。

 

卒業生全員の受験の様子を私が語れるというのは個人塾ならではの良さです。

どういう学力の状況で塾にきて、どうやって学力を伸ばしたのか、どういう内面的変化があったのか、あるいはどういう悩みを抱えていたのか・・・。

普段ペラペラ喋る生徒でも寡黙な生徒でも、授業での添削を通じていまどういう学力なのか、安定した生活を送っているのかというレベルで生徒の様子を観察しています。

「入試結果にある○○大学の人は、どうやって受かったんですか?」などと聞いてもらえればいくらでも思い出話ができるので、景品表示法違反(誇大広告)してないんだなって判断してもらえると思いますよ!

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

無いようにみえる根拠

全国の高校生はだいたい似たような勉強をしているので(授業を受けて、週末課題を出して、定期テストを受けて、補習を受ける)、自分だけは合格したいと思ったらその枠を飛び越えて合格までの最短距離をいかなければならないというのは、ちょっと考えたら誰でも分かることです。

そういう最短距離をとれる生徒もいれば、実際には頭で分かっていても同調圧力に負けてそうできない、という生徒だって多いです。

他人と違っても自分の信じる道を行くという判断ができるかどうかは、親や家族との関係が影響しています。

分かりやすい言葉で言うと親から信頼されているかどうか。子供の成績が気になってしまう保護者のかたは非常に多いのですが、気になり方もいくつかあって、子の成績=自分の成績と勘違いしてしまう人はかなり危ないですが、本当に将来のことを心配しているケースはその限りではないと思います(が、実際には「この子の将来のために」とか口では言っておいて本音では子供で自己実現しようとしている人もいます)。

深掘りすると、子のほうが「自分がどういう行動をとっても親は味方でいてくれる」と潜在的に確信できているかどうかと言い換えられます。もちろんそんなことを自分で認識して自習の道を進んでいく高校生はおそらくいません。親から愛されているのがあまりに当然のことなので、自分でも気づいていないはずです。

他人と違う行動をとれる自信、それも若い内は「根拠のない自信」ということが多いと思いますが、そういう自信というのは親子関係がよりどころになっていて、実際にはその関係が「無いようにみえる根拠」ということです。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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考え方が変わると学力が上がる

ここ数年で塾での授業手法や授業の幅が変わって、多くの生徒にたいしてそれぞれにフィットした授業を進行できるようになりました。

これ自体はいいことなんですが、いい授業を提供するより、生徒の考え方がガラッと変わるほうが生徒の学力向上に結びつきます。

よくあるbefore/afterの例としては

 

before 学校の宿題をやるだけ

after ひたすら一冊の参考書に向き合う

 

とか

 

before 学校の授業を聞く

after 内職する

 

とか

 

before 学校の補習に参加する

after 塾の自習室にこもる

 

極端な例を出しましたが、こういう変化があるかどうかというのが一番大きいです。

一番最初の代の卒業生で国立医学部に受かった生徒がいましたが、その彼が学校が終わって毎日16時30分頃に塾にきて自習室までの廊下を歩いて行く姿、自習室の一番左奥の席で自習していた後ろ姿がいまでも昨日のことのように思い出されます。

当塾の生徒全員がこういうわけではないですが一部の人が「自習中心」という考え方になって毎年誰かしら自習室にこもるので、それをみた高校2年生が次の年に自習室にこもって・・・という文化として受け継がれています。この文化は私が塾を続ける限りは続くでしょう。

 

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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確率が苦手な原因3つ

確率が苦手だという人は少なくなくて、しかもその苦手というのも単純に勉強してないから苦手なんじゃなくて、それなりにチャートで練習しても問題が変わると全く手が出なくなるという質のものでした。

なんで確率だけそんな苦手意識が生まれるんだろうかというのをここ数年ずっと研究してたんですが、いくつか有力候補が見つかりました。

 

1.原則を覚えていない

 確率の原則は「全て区別し」「総数を数え」「注目事象を数え」「注目事象÷総数」の4ステップで解くことが多いですが、このあたりをしっかり押さえていないというのがあります。区別しなくても解けるっちゃ解けるんですが、区別したほうが絶対にいいです。この原則のほかにも「選ぶ→並べる」の2ステップで数えるという基本の方針もあります。

 

2.手を動かさない

 チャートで解法を覚えると、繰り返し練習すればするほど「確率はパターン問題だ」と思い込みがちですが、実際にはその解法にいたるまでいくつか具体的にカウントしていくなかで、効率的な数え方=パターンが見えてきます。当塾では「模範解答をまず写して覚えろ」という方針でやっておりこれで数学が伸びるのは間違いないんですが、それとは別途「分からなければ手を動かせ」という考え方も育てて行かないといけません。これは確率だけでなく、整数や数列でも言えます。

 

3.状況設定を分かりやすく言い換えられない

 「3人でじゃんけんする」問題は、素直に3人が手を出すと考えるより「グーチョキパーの3つの手を、3人に割り当てる(並べる)」と考えた方が見通しが良いです。「10本のくじを引く」問題は、順番にくじをひくのではなく「10本を左から並べる」と考えるとラクに計算できます。

 

今は演習形式で数学を教えているので、生徒に確率の問題を1問ずつ解かせながら「区別する」とか「具体的にいくつか考えてみる」といった姿勢を教えられます。

今日も確率の問題をある生徒に教えていて、上記のような確率を苦手とするポイント、逆にいえば押さえてしまえば確率を得意にできるポイントをレッスンできて、後半はだいぶ正答率が上がったので手応えありです。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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塾のありかたを検討中

最近、貝の話しか書いてませんが、アサリとシジミ以外にも私はサザエが好きで、ついでにハマグリも好きなので貝類は好物ということになります。

なんで貝の話ばかりなのかというと、私はこれからの塾のありかたについて方針を決めかねていて、まさか占い師さんに決めてもらうわけにもいきませんから自分で結論をだそうとしているわけです。

そうするとブログを書く集中力がなくなってしまって、日記を書くはめになってしまいました。

でもだいぶ方針が見えてきました。

あとはイメージをかためたらokです。

いまは2年後の塾の姿をいろいろ想像しています。楽しいです。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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