月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

高1のうちから数学の記述練習しましょう

高校生の数学の答案を見ていると、入塾間もない生徒の答案には数式こそあれ日本語の記述がないケースがとても多いです。もとをたどると中学時代に数学は計算ではなくて答えにいきつくまでの過程の論理であることを学んでいないということにあると思います。

最近朝塾で中学生たちの問題演習っぷりをみていると、単純な計算問題ではない問題で試行錯誤する様子がありません。計算してすぐ答えが出る問題のやり方は身についていても、計算するために問題文の条件を式にしたり、問題文で説明されている様子をまずは図に起こしたりというやり方を教わっていない(あるいは教わっていても練習していない)のでしょう。

これが高校受験を経て成長していけばいいのですが高校入試の数学は記述がありません。なので中学いっぱいはひたすら計算力を上げる数学ばかりやって、高校になってその癖が直らずにいるというのが現状です。塾にきてもらえれば授業中に添削してちゃんとした記述力を鍛えますが、塾に通ってない高校生は適当な数学の先生とっつかまえて「この答案の記述どうですか」と聞くのがいいですよ。

それも、高1高2のみなさん。「記述練習は高3なってからでいいや〜」じゃなくて、高1高2のうちから普段の自習でしっかり記述の癖をつけることで、より発展的に思考できるようになりますので、普段の勉強の質を高めるためにもお若いうちから記述をかく練習をしておきましょう。

「先生、数学の問題集をノートにやった宿題出させますけどちゃんと見てますのん?わての記述どないでっか」と問い詰めましょう。


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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救命講習で関心意欲態度◎

救命救急講習は6月の日曜日に受講したのですが、わざわざ自分から講習受けたい人なんてせいぜい10人くらいなんだろうなと思っていったら40人近く参加者がいました。

せっかく受講するのだからと思って先生の目の前の最前列中央に座って、テキストに書いてあることも書いてないことも覚えたいことはノートにまとめ、実技では時間が余ったときに「誰かもう1度やりたいかた?」「はい(私)」と何度も繰り返し演習、じゃなかった練習してみたり、質問コーナーで根掘り葉掘り聞いてみたりして、「これ中学生だったら関心意欲態度◎のやつや」と思いながら受講していました。

 

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倒れている人を一人で抱きかかえて引きずりながら移動する手技は帰宅後妻で練習しました。(右ページの絵)

 

後日、修了証をGETしました。

 

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西春日井消防署の上級救命講習に参加しました

先日、北名古屋市の訓原中学校のすぐ近くにある消防署で、上級救命講習に参加してきました。

 

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上級救命講習では、心臓マッサージ(胸骨圧迫)、人工呼吸、AEDの利用、のどにものが詰まったときの救助、幼児の心臓マッサージと人工呼吸、熱中症、やけど、止血の方法を丸一日(9時〜18時)かけて習います。心臓マッサージも人工呼吸も免許をとったときに習ったのですがすっかり忘れてしまったので学び直しです。

実は2月に祖父の葬式に参列したときにその場で倒れたかたがいて、私はそわそわしながら何もできなかったのですが、その場で心臓マッサージと人工呼吸をさらっとやっている人がいて、なぜとっさに出来たのかというと毎年そういう研修を受けていたからだったというのを聞いて、自分もやろうと思ったのがきっかけでした。

いざ目の前に助けが必要な人がいても、自分に何の知識もスキルもなければ何も出来ません。

勉強と同じで、勉強して賢くなっておくと将来誰か困っている人を助けられる可能性が高まります。何も勉強せずスキルアップもしなかったら、社会のお荷物になるだけです。

 

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参加してみたい人は、お住まいの消防署にご確認下さい。

清須市、北名古屋市、豊山町は西春日井消防署です。

http://www.nishikasugai-syobo.jp/

指定校推薦が流行り?

最近、指定校推薦の記事がよく読まれています。これから指定校推薦が決まっていくので当然といえば当然ですが、時代の流れとしても今までより多くの人が指定校推薦を検討しているというのがあるかもしれません。

大きな流れとして、最近は私大入試がやたら難しいです。愛知県内でいえば南山大の経済学部が河合塾偏差値57.5で、もはや南山大はお手軽感などありません。その1つしたの55.0のランクには中京大があります。以下経済学部を基準に考えます。

「東京に行きたい!」と思った高校生が南山大学合格レベルの57.5まで到達したとしても、都内でこのレベルはいわゆる日東駒専(日大、東洋大、駒澤大、専修大)で、多くの人が「マーチくらいなら・・・」と思っているマーチというのは、最もお手軽な法政大でも偏差値60が必要です。法政大の経済学部は都内(○○区、と名前がつく場所)ではなくて都下、町田市にありますのであこがれの東京とはイメージが違うかもしれません。THE東京のキャンパスライフ、という立地にある青学や立教大などはさらに上のレベルになります。↑の偏差値というのは河合塾=全統模試の基準です。進研模試ではありません。注意して下さい。

都内も愛知県内も私大入試難易度はインフレ中です。とくに南山大を滑り止めくらいに思っている高校生は要注意です。国立大受験者でも普通に落ちます。

私大インフレとともに、来年度受験生から始まる新しい共通テストが、完全に迷走中というのもおそらく指定校推薦の追い風になっています。流れとしては

 

来年からセンターが変わる

→どうやら新しい共通テスト(というか英語外部入試)は分け分からん状態らしい

→なんとしても現役で大学生になろう

→今までより慎重に滑り止めを考えよう

 

結果、センターの出願も私大入試の出願も全体として多少保守的なものになると予想されます。そうなると東大京大国立医学部など最難関レベルを除いて全体的に競争が激しくなります。(これは多くの人がしている予想にすぎませんが、実際にそうなると私は思います。)

私大入試に加えて国立入試も一般入試は厳しそうだ、それなら指定校推薦がいいじゃん!

と考える人が増えてもなんら不思議ではありません。指定校推薦もそんなにラクなものではないのですが・・・。


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数学得意な人ほど計算ミスする説?

先日スタッフの大学生と会話していて

 

スタ「今日は○○さんの計算ミスが多かったですね〜」

 

私「速く計算しなきゃいけない焦りなのかね」

 

スタ「数学得意な人ほど計算ミスする説ありますからね〜」

 

私「そうなん?」

 

スタ「答えがわかっちゃうから(解き方が見えてしまうから)、早く終わらせようと思って計算が速くなってしまうんです」

 

という、数学得意な人ほど計算ミスする説を教えてもらいました。分からなくもないですね。

 

数学が苦手な人を教えるのが得意な私でも、計算ミスの直し方はズバッと教えられなくて、「複雑な計算のときには、いつもより丁寧に文字を書いて解きなさい」とか「計算ミスの原因を記録していって分析してみなさい」とか、ありきたりなことしか言えません。焦るなっていっても、実際の入試のときには普通に焦ると思うので、アドバイスにならないですよね。

というか恥ずかしながら私も普段ホワイトボードで解説するときには普段より計算ミスが増えます。


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