月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

自習が一番大事というのは誰もが目を背けたい事実

今年も一年、勉強にお悩み中の高校生の学力を上げることが出来ました。というか、学力を上げる生徒のお手伝いが出来ました。「上げることが出来た」というのはちょっとおこがましいですね。

当塾の方針として、英語にせよ数学にせよ、原理原則からスタートしてしっかり根拠を与えて理解をするよう教えています。

生徒の入塾時点を考えると、よくここまで伸びたなと思うことがしばしばあります。

 

昨日ある生徒と話していて驚いたのですが、全統記述模試で数学の偏差値67を取ることもある生徒なのですが、中学時代には数学のテストが60点ほどしか取れていなかったというのです。

60点というと清洲中なら80〜90位くらいでしょうか。それが全統で67となると、清洲中換算で1〜4位くらいになると思います。

入試までにまだまだ伸びていくと思うので、入試当日頃には清洲中換算で1位どころか0位、いやi 位(iは虚数単位)になって実在しない神のような存在になってもらいたいと思います。

(実際に、中学時代80位/200位の生徒が高校生になって全統67になるような条件を判別式を用いて解こうとすると、D<0になってしまうと思います)

 

公式の意味や、解法の意味を理解しながら数学を身につけていく、という考え方を教えたのは他の生徒も同様ですが、それでもこの生徒のように学力を大幅に伸ばす生徒もいれば一方でそうでない生徒もいます。

 

ではどこで差が生まれるかというと、基本的には

自分でやるかやらないか

この一点に収束される気がします。

 

高校での勉強は中学より難易度が高い上に量も膨大です。

週に2〜3回、塾でチョロチョロっと勉強していたらそれなりだった中学時代とは比べものになりません。「塾にいけばまあ大丈夫でしょ」的な軽いノリで来ると全く効果がありません。塾に月謝を払うのをやめて、月に2回家族で焼き肉にいったほうが幸せです。

逆に、教えた通りにそのまま自習してもらえれば焼き肉を食べることでは味わえないような、人生の可能性の広がりを得られるはずです。

 

正直、自習が一番大事というのは誰もが目を背けたい事実の一つではないでしょうか。

塾予備校からしたら、講座をとってもらえなくなるので商売の根底を揺るがします。

学校からしたら、授業を聞いてくれなくなるので先生のプライドが崩壊します。

生徒からしたら、自分でやるより他人にやらされるほうがラクなので、自分の弱さと正面から向き合わなくてはいけません。

 


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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クリスマスケーキに○○混入事件

我が家では妻が11月のうちに予約しておいたナントカカントカという有名洋菓子屋さんのホールケーキを昨晩買ったのですが、箱をあけてみたら体調1.5cmほどの昆虫がさきにケーキを召し上がっていました。

車のトランクにいれて持ち帰ったものですが、外出前に掃除機でトランクもシートもホコリをとったばかりなので、買った時点で入っていた可能性が高いです。

よくツイッターなどで「食べ物をかったらゴキブリが入ってた!」的な投稿が話題になりますが、正直その投稿のうちどれくらいが本当なのか怪しいと思っていました。

でも昨日の経験から、実際に混入していたケースもあるんだろうと思いました。

お店の対応は早くて、電話したら1時間後に交換品をもってきてくださいました。

個人的には絶対にケーキを食べたいというこだわりもないので銀行振込で返金でいいと思ったのですが、店側からみるとこういう火種はさっさと鎮火しておかないといつSNSでさらされるか分からない時代ですからリスクが大きいのでしょう。

飲食店は客が素性を知られないから、客側が不満を持ったときにそういう悪口をネットに晒しやすい性質がありますよね。私が飲食店オーナーだったら、そういう悪口の書き込みをしたやつは末代まで呪ってやりますね。

味は結構美味しかったので交換してもらえてよかったです。 

 


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3年生頑張れ

高校生達は今日から冬休みが始まりました。

当塾は今年から夏休みも冬休みも時間割を通常時と変えずに運営しているので、あんまり冬休みが始まった感がないのですが。

3年生は、長い人でも残り3ヶ月も受験生活はありません。

・・・正確には(3+12n)ヶ月(nは非負整数)ですね。

 

文字通り朝から晩まで勉強の生活を送ってください。受験が終わったらあんなにキツかった受験勉強もなぜかいい思い出になってますよ!

 


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気をつけてほしいこと

さて今日まで独り言を続けますが、幼少期にソフトスキルが育つにはどういう条件が考えられるかというと、朕思うに、安心出来る家で生活していることがあります。

それはもちろんツーバイフォー工法とか水没しても大丈夫なよう火災保険がしっかりかかっているとかそういう話ではなくて、家族関係のことを言っています。

 

ここから先はノーワクチンや水素水などを簡単に信じてしまいそうな主婦にウケそうな話になりますが、もっと端的にいうと親から愛情を十分にうけて安心している状況があるかどうかです。

人が外の世界に興味をもって行動するようになるのは、まず自分が誰かにとって愛されている存在であるという安心感を持ってからのことです(出典:テレフォン人生相談)。

 

良く言われるように、

「あなたがあなただから好き」

だという愛情で育っているか。似て異なるものとしては、

「○○ができるからあなたが好き」

という条件付きの愛情です。

 

これは塾で教えていてもたまに垣間見えてしまうのですが、

「学校の成績がいいからあなたが好き」

とまではストレートに表現しないものの、そういう気持ちが伝わってしまうことがあります。

生徒のご家庭とはずいぶん遠い立ち位置にいる私でさえ感じてしまうのですから、生徒本人にとってはもっと大きな心の傷として感じてしまっているかもしれません。

 

そうなると、子は親の愛情を獲得するために勉強するようになります。

自分の将来のために勉強する、とか、興味があって勉強する、という出発地点ではなくて、親に愛されたいから勉強する、という出発地点です。

たまに結果をだしてしまって、親が喜ぶそぶりを見せようものなら、さらに行動が強化されていきます。

犬が「おすわり」と命令されて、ちゃんと座ったらご褒美にエサをもらえるようなものです。

「勉強できるあなたを愛している」と命令されて、ちゃんと結果を出したらご褒美に愛情をもらえます。

・・・泣けます。

 

 知的好奇心とか、先生の教えどおりやってみるとか、そういう次元ではありません。そんなことよりもっと大切な、親の愛情を獲得するという仕事があるからです。

 

このブログも数百人単位で読者のかたがいるようなので、思い当たる節のあるかたが1%だとしても2-3人はいらっしゃると思います。

その方自身も、幼少期に条件付きの愛情をもらった経験があるはずです(テレフォン人生相談しらべ)。

なぜ自分が条件付きの愛情を与えてしまうのか、ご自身の人生を振り返ってみてください。


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幼少期に身につけたいこと 3

塾で学生達に教えていて思うのですが、昨日までに書いたとおり、教育の段階が早くなるほど(幼少期になるほど)、身につけるべきことというのがソフトスキルになっていきます。

というか時系列を考えれば逆で、年齢があがれば上がるほど教育で教えられる内容がソフトスキルからハードスキルにうつっていきます。

ソフトスキルというのは、集中力を保っていられるとか、好奇心をもって何かを調べてみるとか、他人とコミュニケーションをとれるとか、そういうもので、ハードスキルというのは数学、英語といった勉強における知識など、ソフトスキルと比べると具体的なことのことです。

高校生を教えていてこのソフトスキルというのが学力の向上にあたって無視できない、むしろ学力向上のための大切な条件と感じています。しかしソフトスキルというのは、私が授業中の2時間とかそこらで伝えられることではなく、小学生くらいまでに日常生活を通じてご家庭で身につけておくことです。

ではどうすれば、知的好奇心や素直な性格を育てられるのか気になると思いますが、私は知りません!


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