昨日、名古屋大学経済学部の入試における英数国3科目の占める割合が、2400点満点中の2100点、つまり87.5%であると書きました。
同じ名古屋大学で、法学部はどうでしょうか。
法学部はセンター900点、二次が600点の合計1500点です。そのうち英語はセンターで200、二次で200の400点、数学が同じく200、200の400点、国語はセンターのみの200点で、英国数の合計は1000点と全体の66.6%です。経済学部と比較するとずいぶん下がります。残り500点のうち、理科が100、地歴公民で200、小論が200です。それなりに対策は忙しくなりそうです。
次は名古屋市立大学の経済学部をみてみます。
センター400、二次400の合計800点で、うち英語は300、数学も300、国語が100で700点ということで、英数国の割合は88%とほとんど名大経済学部と変わりません。
国立大学は大学によってセンターと二次の配点がさまざまだし、必要な科目も異なります。
ということは、自分の志望校をよく調べて志望校の配点どおりに普段の勉強計画をたてなければいけません。しかし、実際にはほとんどの高校生は、学校に言われたことを言われたとおりにやるのがせいぜいであり、高3のギリギリになってその危険性にやっと気づくか、幸せな生徒はそのまま気づかずに受験に突入していきます。
3人のレンガ職人がレンガを積んでいるときに「何をしているのか?」と聞かれて、
「レンガを積んでいるのだ」
「壁を作っているのだ」
「安全な家を作っているのだ」
と答えたとか、答えていないとかいう話がありますが、基本的に中高生はアホですから、みんなレンガを単に積んでいると思っているわけです。
しかし、実際にはレンガを積む目的があるし、どういう積み方が良いかという合格基準が存在します。
その基準をおさえずにレンガを積むのか、その基準にむけてレンガを積むのかでは、3年後の出来上がりの形は随分違ってくるでしょう。
中高生がアホだと書きましたが、周りにいる大人もちゃんとアホですからブログ読者の中高生諸君は落ち込まないでください。