現高1から入試制度が大きく変わるとか言いつつも実は募集要項をはっきりと公開している大学は今まで一校もなかったんですが、早稲田が先立って具体的な条件を公開していました。リンクはこちら↓
まず、WEB出願時に「主体性」「多様性」「協同性」に関する経験を記入することが必須になるようですが、これは入試には関係なく入学後に参考にするようです。1時間くらいで適当に書けばよいでしょうから、受験勉強への影響はゼロですね。入学後に参考とか書いてありますが、とりあえずそう言っておきました感が・・・。
政治経済学部と国際教養学部については入試科目が公開されています。入試科目とその配点のチェックは超大事です。注目すべきなのは政治経済学部で数学が必須になったことです。
このURLに公開されているPDFをみてください。
https://www.waseda.jp/inst/admission/undergraduate/change/
まとめると・・・
センター試験(の新しいやつ)から英語・国語・数学IAが必須となり、あと1科目を選択とする。合計で100点。これに加えて、外部英語試験(英検的なやつ)と大学独自の試験(英語と国語のミックス)を30点、70点くらいで実施する。
ということです。イメージ的には、今の国立大入試のセンター+二次という感じで、センター(の新しいやつ)+難しめの論述問題、という入試ってことですね。
では具体的に受験生が何を勉強するのか?
もともと東大や一橋などを目指して7科目ゴリゴリすすめるような人たちは「選択科目は何が一番簡単かな?」という発想になると思うんですが、早稲田を第一志望にする人(つまり余計な科目を勉強する余裕がない人)にとっては、選択科目を数学IIBにして受験勉強を「英語・国語・数学IAIIB」にするのが合理的な気がしますね。
英語・国語・数学IA・現社、みたいに比較的負担の軽い公民を差し込むのも早稲田だけを狙うならアリかも?早稲田にこだわらず受験していく人は、他の私大の受験科目がどうなるかにもよるので微妙なところですが。
外部英語試験の配点が全体の15%とのことですが、「4技能」の評価をうたう外部英語試験も、Reading, Listening, Writing, Speakingが1/4ずつみたいな配点になるでしょうから、受験生の英語の勉強はたぶんほとんど変わりません。早稲田の政経はもともと英作文が出題されているので、ライティングの勉強はこれまでどおり必要だし、スピーキングは全体の配点の15%×1/4=3.75%でしょ?
とくに対策しなくてもこの3.75%のうち4割くらい得点できるとしたら、それを7-8割まで仕上げるのにエネルギーを使うべきか?配点のたかい独自入試のほうに時間を割いていくのがいいでしょうね。
以上のことを考えると、従前どおりの英数国の対策をして、英語の学力が十分のびたころに外部試験を受験し、可も無く不可も無くの点をとっておいて、それ以降は英語と国語を中心に取り組んでいく、という様子になっていくと思います。