月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

受験勉強の始め方、全部教えてあげます

先日、久々に入塾面談がありました。高2、理系、国立某大志望。定期テストはとれるが模試はダメ、というのは学力の赤信号です。

高校生諸君、こういう嘘に騙されていませんか?

 

嘘1. 学校の授業と定期テストを頑張れば受かる

→無視できない数の生徒が「テストは出来るが模試はダメ」という症状で悩んでいるのは、2週間詰め込んで覚えた知識を2週間以内に綺麗さっぱり忘れるという、中学校の定期テストと変わらない次元で勉強していることが原因です。大学受験は2〜3年かけて体系的に・高度な内容を理解して覚えていく競争だということを理解することがスタートです。学校の授業と定期テストを頑張れば(滑り止めに)受かる、の略と思うべき。

私「定期テストは赤点ギリギリで良くて、高校は卒業する単位を得るものだと考えなさい。そして、大学受験にむけた勉強だけしなさい。」

 

嘘2. 定期テストではどの科目もまんべんなく頑張れば受かる

→私大入試で必要なのは文系なら英国(数・社)、英数理の3科目だし、国立大だって一生懸命頑張るのは3科目程度。旧帝大のようなセンター8割が必要な難易度ならさらに数科目まじめに勉強することが必要ですが、センターが7割とか6割なら得意な科目で稼いで、不得意な科目は5割でも受かるように計算して力のいれる場所を調整しても良いんです。悪質なのは、学力が極めて低く「国公立」なんて目指せるレベルではない生徒にたいして夢を見させて、どの科目もまんべんなくやらせて、一番時間がかかる英語・数学が全然出来るようにならずに、Fラン私大しか受からないという結末です。低学力からの大学受験は、まず数ヶ月間ひたすら数学だけやって、なんとか数学の勉強方法を身につけさせるくらいの荒療治が必要です。

 こちらもやはり、まんべんなく頑張れば(滑り止めに)受かる、の省略です。

 

私「あなたの志望する国立大学は、こういう配点だけど、どの科目が大事だと思う?」

面談生徒「英国数ですか」

私「よく数字を見て。英+数+物理だけで全体の86%の配点だから、国立大学だけどほぼ3科目勝負なのよ。だから、この3科目にひたすら重点を置いて勉強時間の配分をしなければいけないよ。国語や社会をやっている時間なんて、ほとんどない。あと何か質問ある?」

面談生徒「部活と勉強の両立は出来ますか」

 

嘘3. 部活と勉強は両立するもの

→この壮大な嘘をついて、学校側にどんなメリットがあるのか私には全く分かりませんが、時間が有限である以上、部活をまじめにやれば勉強時間は減るし、受験勉強をまじめにやれば部活をやっているヒマはありません。大学受験は高校受験とは違うんです。私の受験指導の基準は「生徒の第一志望に受かる行動かどうか」です。この観点でいうと、ほとんどの生徒は部活をやっているヒマなどない。でも、滑り止めでもいいからとにかく現役で合格出来ればいいという基準でやれば、両立も出来るでしょう。でもそれは両立という綺麗な言葉じゃなくて、ただの妥協です。ダ・キョ・ウ。

私「第一志望に行きたいのなら、部活をやっている時間はない。部活を続けるのなら、現役は諦めて1浪でいく計画でやりなさい。カツカレーとチャーシューメン、両方は食べられないよ。でも、勉強を優先するのか部活を優先するのかは、どっちが良いというものでもないから、自分が好きな方を選べばいいんじゃない。」 

 

面談では現実を教えてあげます。自分の学力と、志望校合格に必要な第一歩を知ることができるので、入塾面談はお得。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp