月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

模試悪くても落ち込むなよ 2

高校というのは似た学力の生徒が集まっているので、勉強方法をちょっと工夫するだけで模試の結果などなんとでもなります。だいたい高校生のみなさんが悩むのは数学に集中しますが、今まで学年で下位10%くらいの生徒を何人も復活させてきたので間違い無いです。

しかしそういう復活も時期が遅くなるほど難しくなります。

一つは、時期が遅いほど既習の範囲が広くなるので、がっつり復習しないといけない単元が多くなるからです。たとえば高1の夏の二次関数で数学が分からなくなってしまった場合は、その時点で来てもらえれば二次関数の修復を3-4週間でやりつつ勉強方法を身につけてあとは新しい単元を習得していくというリズムを作っていけますが、それが1年後の高2の夏まで放置してしまった場合、三角比、三角関数、指数対数関数、図形と方程式など大学受験上とっても大切だが高校生がハマりやすい単元が全く理解できてない状態になってしまうので、そうなると二次関数を3-4週間でなんとかしたあと他にもいくつもの単元を修復してあげないといけません。文系ならまだ1年半でなんとかなりますが、理系だとその上にさらに数IIIをゴリゴリやってかなきゃいけないので、とても大変です。

二つ目に、学力差が時間に比例してついていってしまうということがあります。少し想像してもらえれば分かりますが、高1の4月の時点で同程度の学力であっても半年後の時点でクラスで数学が出来る人/出来ない人はだいぶ差があります。その時、クラスで数学が得意な人が1時間で解ける問題数というのは、苦手な人は3時間4時間あっても解けなくてもなんら不思議ではありません。

教える側としては、少しでも早く自分の勉強のヤバさに気づいて欲しいですが、最後まで問題意識を持たずに自分のヤバさに気づかずに受験突入していく高校生も多いと思うので、せめて高2のどこかで「このままじゃダメだ」と気ければまだいいほうでしょうね。 


清須市の大学受験 相伝学舎
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