月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

歩くときに足下をみる人はいませんが

人間って歩くときは10mくらい先をみて歩くし、自転車だとそれが10m-20mになり、自動車で50mくらい先をみて運転しますよね。歩くときに足下だけみていたらそのうち電柱にぶつかってしまうし、自転車で2m先しか見ていなかったら歩行者にぶつかってしまうし、車だったら信号無視して交差点で事故してしまいます。だから、みんな少し先をみながら進むわけです。

しかしこれが人生という道のりになると、とたんにみんな足下しかみなくなってしまうんです。夏休みに遊ぶのも、部活に励むのも、未来のための行動ではなくて今その瞬間に自分が楽しいかどうかというだけですよね。部活に励む人は人間関係とか努力の大切さとか文武両道とか色々言い訳があるでしょうけど、「大学に入ってからじゃだめなの?」にたいする説得力のある答えを持っている人は多くありません。

部活に励むとしても、努力したリターンが県大会〇位の賞状くらいである高校生活の部活よりも、難関大学の体育会系で4年間頑張って三菱商事の内定くらい勝ち取ったほうがはるかにリターンがいいんじゃないかと私は思います。私自身は大企業の内定に価値を感じませんが、一般的にみて退職までに普通のサラリーマンの2-3倍のお金を稼げる商社で働けるのなら良いのでは、という話です。

受験生で夏に遊んでしまうのは論外ですね。もはや言うことはありません。

さて、一つ複雑な問題を紹介します。受験生で勉強をやっていても、足下に目がいってしまう生徒というのがいるのです。どういうことかというと、勉強の結果がすぐに出ないと不安になってしまうという症状のことです。受験勉強自体は4年後、5年後の自分のための行為ですが、勉強一つ一つは数ヶ月後の自分のための行為です。塾に来る生徒だと早くて2ヶ月くらいで結果が出てくる生徒もいますが、多くは半年、長いと10ヶ月以上かかる生徒もいます。中学生の勉強と違って高校生の勉強というのは結果が出てくるまでに時間を要するものです。このことを理解しておかないと、2-3ヶ月勉強しただけで結果がでないことに不安になったり、模試でひどい偏差値をとってもうダメなんじゃないかと悩んでみたりしてしまうわけです。私からしたらそんなことで悩んでいるヒマがあったら1問でも多く問題を解いたらと思うのですが。

何にせよ、今日という一日を一瞬だけ楽しんでおわるのではなく数ヶ月後数年後の自分のために使ってほしいです。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp