月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

塾にいくつかルールがあります

季節柄、体験授業を受講中のかたや、入塾検討中のかたがいらっしゃると思います。ホームページや過去のblog、チラシには塾のルールを書いているんですが、あんまり見ていない人も多いと思いますので、書いておきます。

 

・定期テストに関して

相伝学舎は大学受験の一般入試の得点を最大限あげるために授業を進めています。高校の定期テストと入試は完全に別物ですので、定期テスト対策は一切ありませんし、テスト期間中の授業欠席も不可です。

 

・自習室に関して

私語を含め生徒間コミュニケーションは一切禁止です。目線を合わしたり、会釈するのもダメです。絶対にダメです。初犯で自習室を3週間利用停止、2回目で永久に利用禁止というルールがあります。

 

・疾病時の対応に関して

風邪やインフルエンザの疑いがある場合には、塾を欠席してください。私に感染したら塾の授業が行えずいろんな人が大変困ります。風邪だけど頑張ってきました、というのはやめてください。私の顔が引きつります。

 

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp

どこの大学を目標としたらよいのかわからない

実は私、高1の一番最初は「桜美林大学」というところに行きたいとか思っていました。知ってますか?知らないですよね?私は当時も良く分かっていなかったし、もちろん今でも良く分かりません。なぜその大学がいいなと思ったかというと、大学が色々紹介されたパンフレットに書いてあって、名前がかっこよくて、合格しそうな気がしたからです。

これは十年以上完全に忘れていた記憶だったんですが、昨日新く入った生徒と会話していて、名古屋ナントカ大学という名前を聞いたことのない私大に興味があると言っていて、それはなぜか聞いたところ大学紹介のパンフレットかなんかとみてよさそうだと思ったから、といっていたのを聞いて、思い出しました。

高校入学してすぐって大学の難易度が全然分かりませんよね。みんな名古屋大学を目指すらしいけど、自分でもいけるのだろうか?そもそも無理なら手頃なところを目指そうか?あんまり猛勉強したくないし。

みたいに考えている人も多いのではないでしょうか。

すでに具体的に志望大学・学部が決まっている人には私から口出しすることはありませんが、まだ決まっていない人にはちょうど良い目標をたてる手伝いをしてあげなければいけません。

入試までの残り時間を考えれば、仕上げられる科目数は決まってきます。科目数がきまれば受験できる大学の上限も決まってきます。どちらも上限ギリギリで、できるかできないかでいうと出来ない可能性のほうが高いだろう、くらいの目標をたてたいものです。

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12時間のスパルタ治療

数学の瀕死患者が塾に搬送されました。出血がかなり激しく心拍は停止状態で、もはや開腹しなくてもぐっちゃぐちゃなのが分かるほどの重傷です。しかしこちらは何人もそういった患者を蘇生してきているので、焦ることはありません。自分で言うのもなんですが、数学瀕死患者蘇生の腕は愛知県内でもトップ5人には余裕で入ると思います。
まずは10時から22時までひたすらテキストを写させました。限界ギリギリでやらせるスパルタ治療です。耐えてくれれば蘇生します。患者の生きたいという思いが生死をわけます。

青チャートがバージョンアップ

青チャートが新しくなっていました。塾では青チャートを利用しているので新しく買いました。新学期にむけて、目を通しています。

問題のほか「青チャートをこうやって使ってね」的なページが増えて、全部で60ページくらい増えてました。

キャッチコピーは以前のほうがいけてますね。

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私が塾の教材として青チャートを利用しているのは、私が青チャートを利用する塾で習ったから、というただそれだけです。他にも良い教材はあるんでしょうけど、IAIIBIIIの基本的な例題を習得するのに青チャートから変える気にはなかなかなれません。

問題数が多いのですが生徒にやらせるのは例題に絞っています。

解説は教科書傍用問題集(クリアーや4STEP)などと比べれば豊富ですが、難しめの例題を自習で使うのは学力の高い生徒ではないとキツイと思います。塾では、行間の意味をかなり補って説明しています。それと、青チャートは変な公式を覚えさせようとすることがあるので、覚えるべき公式とそうでない公式をしっかり区別して教えます。

改訂版 チャート式 基礎からの数学IA(amazon)

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時間を管理しないでやることを管理する 2

勉強時間に満足する生活を続けた先に、宿題をやって満足する高校生活が待っています。

宿題を消化することで満足感を得てしまう生徒というのは、大局観がありません。目標の達成とは毎日のテストや宿題の積み重ねの延長にあるのではなくて、目標を達成するためにやることを自分で考えてそれを一つずつ実行していく先にあるのだ、と言ってもキョトンとされて終わりでしょう。

生徒を宿題やテスト漬けにすることのメリットは学力をそれなりに底上げできることですが、デメリットは生徒が自分で前に進むことを阻害することです。

愛知県から北海道に行きたいとして、まず北海道に行く手段としてセントレアとか小牧から飛行機でいくか、東京経由で新幹線でいくかどうしようかなと考えるのが自然であり、いきなり「とりあえず方位磁針をみて北東方向へ毎日10km歩け!」と言われたら、こいつ頭おかしいのかなと思うじゃないですか。

これが大学受験勉強となると、「とりあえず北東に歩き出そうか」というアドバイスを普通に受け入れている人が多数派です。いや、まずどうやって行くのが効率的なのか考えようよ、と私は思います。

北東に取りあえず歩き出してしまった人は3年後、長野県とか新潟あたりには到着しているかもしれませんが北海道には到底たどり着きません。「この辺も寒いしまあいっか」くらいで納得しているのでしょうか。

それで「北東へ歩け!」と言った指導者のほうを見てみると「北海道は無理だったが、寒いところに着いただろう?寒ければいいのだ!」と満足そうにしています。最初から北海道に行かせるつもりは無かったのでは?

「進んでる感」に満足してませんか?ちゃんと進んでますか?というのが私からの問題提起です。

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