月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

勉強やらなかったら怒る?

塾なので「英語はこの単語帳とこの参考書を一日どれくらいやると出来るようになるよ」とか「数学はこの参考書を○回繰り返すとできるようになるよ」ということを話します。それを伝えて、ちゃんとやる生徒もいればやらない生徒もいます。

教える側としては、生徒の学力が上がる姿が見たいので、あんまりスケジュール通りやらない生徒をみるとやれよ、と思うんですが、それを宿題にして無理矢理やらせるのも違うかなと思います。

スケジュール通りやらないというのは、やる気がないか、やっても学力があがらないと予想しているかそんなところだと思うんですが、そういう場合に無理矢理やらせても参考書を熟読することもなく、ただノートにシャーペンの芯をこすりつけて終わるのが想像できます。そんなことをするなら好きな本でも読んで時間を過ごしてくれたほうがマシです。

同じように「最近何時間勉強してる?」という質問も最近ようやくナンセンスだということに気づきました。だいたい虚偽の申告をするし、虚偽の申告にこちらが喜んで「頑張っているねえ」なんて言おうものなら、次に同じ質問をしたときにまた虚偽の申告をするだけです。勉強時間の粉飾決算問題です。

生徒が勉強しているかどうかはテストの結果でしか判断することができないということにやっと気づきました。

理想的にいえば、全員が高い意欲で勉強に取り組みつづけているというのが望ましいかもしれませんが、人間には波があってしかるべきなので、どんなに意識の高い人間だけ集めても少なからずバラツキはうまれます。ちょっとだれている様子があっても、そういう時期があるからこそ、テンション高くやっていける時期を過ごせるのだと思うくらいがちょうど良いのかもしれません。

清須市の大学受験 相伝学舎
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志望校どうする? 2

第一志望は残り時間を考慮して挑戦できる最大限レベルの高いところに設定すれば良いんですが、「残り時間を考慮して」というのはもう少し正確にいうと「残り時間で仕上げられる科目数を考慮して」という意味です。

たとえば国立大学はセンター試験で7科目が必要になるところが多く、さらに大学の難易度によって二次の試験科目が増減します。東大は理系で二次試験が英数理理国の5科目、文系で英数社社国の5科目が必要です。その下の旧帝大になると理系が英数理理の4、文系は英数国の3くらいのところが多く、さらに下がると理系が英数理、文系が英数とか英国とかで、どんどん少なくなっていきます。

普通の公立進学校の生徒が3年間使って仕上げられる二次試験の科目数は、ものすごく頑張って理系で英数物化の4科目、文系で英数国の3科目が目安です。高1の1年間をサボってしまうと残り時間が2年となりますが、2年だと理系で英数の2科目か数物の2科目、文系で英数の2科目くらいと考えてください。1年でそんなに違うの?と思うかもしれませんが、プラマイゼロからスタートする3年間と、マイナスからスタートする2年では1年以上の差があります。

この制限を考えると、だいたい目指せる上限が決まってきます。

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志望校どうする? 1

「先生みたいな大人の人みたことないです」と生徒(たち)に言われました。たしかに、私みたいに素直でそこそこ賢くて計画性があって夢を持ち行動力があるがあまりに純粋無垢なので○○高校は行ってはいけないとか高校の授業は聞く価値がないものがほとんどとか歯に衣着せず言ってしまう、まともな大人の人と一生のうちに出会えるなんてあまりに幸運かもしれません。

いや、「先生みたいな(毎日ユニクロの服ばかり着ている)大人の人みたことないです」の略だったかもしれないし「先生みたいな(精神年齢が私たちとほとんど変わらない)大人の人みたことないです」の略だったかもしれないので、真意は分かりかねますが・・・

ちなみに具体例を一つ聞いたところ「高校受験のときに面談が無かった」とのこと。たしかに改めて志望校がどうのこうのという面談はしませんでしたが、みな最初から志望校を持っていたし、過去問題を解いた点数と過去の合格点を毎週のように照らし合わせていたので、する必要がなかっただけです。

これは高校受験に限った話ではなく、大学受験でも受験する大学についてこちらから面談を設定することはありませんでした。もちろん相談されれば一緒に考えます。昨年度は高3の生徒が7人いましたが、たしか二人に相談されました。残りの五人は自分で決めた受験校をセンター後に教えてもらっただけです。

高校生というのは教師のおもちゃじゃないので、志望校を下げろとか増やせとか言っちゃいけないんですよ。

あ、でも私は隙あらば志望校は上げさせますね。第一志望というのは、残り時間を最大限努力しても合格可能性30%くらいまでしか持って行けないくらい高いところにするのが良いと思ってます。当日出題される問題との相性がよければ本当に合格できる可能性は十分にあるし、結果がダメでも、そこを目指さなかったときよりは高い学力を得ているはずだというのが私の考えです。

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情報の価値がわかる?

塾というのは飲食店とかメーカーと違って原材料がほとんどありません。いや、実際にはあるのですが目に見えないので、価値を正しく理解出来る人と出来ない人にわかれます。

私が高校生に数学のテストを解かせて、採点して、「チミの弱点は○○だから、××を勉強しましょう」と言うことに必要な原価はテストを印刷する用紙代5円と、コピー機のインク代5円と、採点をするボールペンのインク代一銭で十円一銭くらいです。

では一連の行為の価値が原価率3割として30円という計算になるかというと、なりません。私のアドバイスによって、数学がものすごく得意になって志望校に合格できれば軽く数十万円くらいの価値になります。

高校生の数学の学力を把握するというのが誰にでも出来ることでは無いし、さらに適切な勉強方法を教えられるというのはそれ以上に出来る人が少ないです。学校の先生に相談したところでせいぜい「とりあえず宿題とテスト勉強をちゃんとやっておけ」とお茶を濁されて終わりでしょう。

ゲームの課金と似たようなものです。高校の授業と宿題とテストでも大量にやれば学力が上がらないということはないでしょう。しかし、お金を払って情報を得れば、「効率」をあげることができます。

私が仮に会社員をやっていて週末に趣味で勉強を教えているのであれば、それは金銭的な価値を意味する行為ではありませんが、一応これで生計を立てています。塾=授業というイメージがあるかもしれませんが、うちの塾は授業と自習アドバイスの2点で生徒の学力をあげます。それにお金を払ってくださる人がいる以上、入塾する気もないのに情報を聞くだけ聞いて終わりというのは食い逃げです。

なので腹が立つのと同時に、いま月謝を払っていただいている方々にたいして筋の通らないことをしてしまったという後悔を抱いています。

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めんどくさ

電話番号を公開していていいことってあんまり無いんです。ちょっと塾に興味があるという人が、ちょっと電話して質問して、私はその分時間を奪われて終わります。

こないだ問い合わせの電話があって、「そちらの塾は英数だけなんですか」という質問から始まって「子供が地理で受験をしたいと言うんですが高校では地理の授業がないんです、どうしたらいいでしょうか」という、知らねーよ自分で考えろ、と答えたくなるような質問を延々とされて、結局時間を奪われておしまいということがありました。私も答えなければいいんですが、この人が私の塾に興味がないということに気づくのが遅かった。

塾に関する質問なら入塾前に気になるのは当然ですから答えます。しかし、さすがにこの質問は食い逃げされた感しか残りません。

タダで終わらせるわけにはいきませんから、blogでも公開するので同じ悩みを持つひとは参考にしてみてください。

一、母親が子供の勉強に関して具体的に悩んでいる時点で先行きは極めて怪しい。

二、塾や予備校に行けばいくらでも学べるし、スタディサプリという便利なサービスもあるので比較して選べば良い。参考書を買って自習するという選択肢もある。

 

で、それ以上にめんどくさいのがblogでも公開中の電話番号を削除する手続きです。契約している会社に削除してほしいと連絡したら、「郵送で手続き書類を送るので返送しろ」とのこと。この書類は、事業所名、フリガナ、氏名、フリガナ、電話番号を記入する用紙なんですが、事業所名は丁寧に印刷済みなので氏名とフリガナを記入して終わり、と思いきや事業所名の上のフリガナ欄が記入されていないので、ここも自分で書かないといけません。番号を作るときにも同じ書類を書いているんですが、そのときも事業所名のフリガナを忘れていました。

なんでこれに気づいたかというと、FAXで事前に送ったからです。しかしFAXで内容を確認できるのなら、わざわざ原本を送る必要は何?さっぱりわかりません。

 

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