第一志望は残り時間を考慮して挑戦できる最大限レベルの高いところに設定すれば良いんですが、「残り時間を考慮して」というのはもう少し正確にいうと「残り時間で仕上げられる科目数を考慮して」という意味です。
たとえば国立大学はセンター試験で7科目が必要になるところが多く、さらに大学の難易度によって二次の試験科目が増減します。東大は理系で二次試験が英数理理国の5科目、文系で英数社社国の5科目が必要です。その下の旧帝大になると理系が英数理理の4、文系は英数国の3くらいのところが多く、さらに下がると理系が英数理、文系が英数とか英国とかで、どんどん少なくなっていきます。
普通の公立進学校の生徒が3年間使って仕上げられる二次試験の科目数は、ものすごく頑張って理系で英数物化の4科目、文系で英数国の3科目が目安です。高1の1年間をサボってしまうと残り時間が2年となりますが、2年だと理系で英数の2科目か数物の2科目、文系で英数の2科目くらいと考えてください。1年でそんなに違うの?と思うかもしれませんが、プラマイゼロからスタートする3年間と、マイナスからスタートする2年では1年以上の差があります。
この制限を考えると、だいたい目指せる上限が決まってきます。