月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

本日のMVP誰やねん

本日。高2数学にて漸化式のパターンを一通り教えおわったので確認テストをしました。漸化式から一般項を求める問題は一番シンプルな2項間漸化式の問題であっても最初は結構難しく感じられるものだし、3項間になるとあまりに難しいので入試でも誘導がつくことが多いのです。

で25分のテストで3題出題して結果は1人だけ3問完答でした。残念なことに私のなかでこの結果はオッズ1.0倍の予想通り。その生徒はもともと高校入学時点で相当な学力を有しているし、そのうえ日々の勉強量はおそらく誰よりも多いことから明らかでした。昨日も13時から22時まで自習室にこもっていて、高3たちをさしおいて滞在時間ナンバーワンです。

 

今から、「1日は24時間だ」くらい当たり前のことを言います。

 

「学力の高い生徒ほど、勉強している」

チーン。残念ながらこれが現実です。うちもビリギャルでもビリギャル男でも輩出して商業的に成功する日がくるのだろうかと思う瞬間もありますが、まあこないでしょう。いやくるかな。わからないけど。

とにかく現実というのはそういうものです。では3問完答のその生徒が13時から22時までの9時間、休憩など除いて8時間勉強したとしましょう。その生徒に追いつくためにはどのくらいやる必要があるのか。まさか8時間ではあるまい。学力の差にもよりますが、10時間とか12時間とかそういう数字になってくるはずです。学力の高い生徒の1時間と、低い生徒の1時間は価値が違うからです。

これは、同じテストを受けたその他の生徒に言っているのではなくて、誰にとっても言えることだと思います。もちろん、私自身に対してもです。

それなりに高い目標をたてているのなら、すでに前方を走っている人間を抜かないといけません。そうするには、少なくとも、前方を走っている人たちより多くのことをしないといけない。そこで、そのやるべき量を考えたときに、無理だから諦めようと考えるか、やってみるか。それは受験という矮小な話題にとどまらず、どう生きるかという問題に通ずるのではないか。 

やるかやらないかは、他人に強制されるものではなく自分が決めることであるということと合わせて、考えたい。

そんな、日曜日でした。

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本日のMVPは誰ぞ

本日高1のテストで英数とも基準をクリアしたのはただ一人、新○高校生。新○高校の生徒にたいしてはこの2年で様々な感情を抱いてきました。2年前に塾を開いたときに入ってくれた2名については相当努力家で結果もそれなりに出ており、最初は新○高校といえばまあまあいいイメージがありました。しかしその後面談等で出会った生徒は目標だけはいっちょまえだが実際には勉強をほとんどしないという、なめてんのかてめぇとつい言ってしまいたくなるようなことが多くて(基本入塾に至らない)、最初の二人がレアケースだったかという結論にいたっていました。かなりの偏見です。disappointedを用いて例文を作れといわれたらI have been disappointed in-の後ろに続けたくなる高校名であります。

で今回。○高生という枠でくくった私が間違いだった。「目の前の生徒がやるかやらないか、ただそれだけの世界だろ?考えを改めろ」という神の声が聞こえました。

そんな土曜日でした。

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食らえネズミ返し

電話番号を公開していると問い合わせの電話より営業の電話のほうが多く(コピー機どうですかとかLED電球どうですかとか)、うっとうしいので昨年から電話番号の公開をやめています。さすがに春休みは問い合わせが多くなるので公開したんですが、効果があったかというと結構微妙。以前、その時の愚痴を

めんどくさ - 月刊木村:清須市で営む塾での日々 の記事に書きましたが、春休みに入塾してくれた生徒はほとんどがwebの予約フォーム経由でした。で、最近はどうかというとこの1ヶ月で予約フォームから4人のかたが予約しれくてれいます。

私の塾は第一志望の合格に最大限近づけてあげるというのが一番の使命だと思うんです。そうすると、まともな生徒だけを集めるというのが必要で、そうすることによって塾の空気を良くしたい。宿題だらけの場所でイヤイヤやっている生徒のなかで勉強するか、言われなくてもたくさん自習する生徒のなかで勉強するか、どちらがいいかは明らかです。人間というのは身近な人に影響を受けやすいので、良い影響を与えてくれる人と付き合うというのが結果を出すためには大事、そういう考えです。

なので予約フォームだけというのは少々ハードルが高いんですが、それによって中途半端な人が来ないようにネズミ返し的な感じに作用します。

商売的にいえば一人生徒が入れば年間の売上が何十万円変わってきますから惜しいことをしているような気もしますが、たぶんそれは禁断の果実。食べたら塾が終了するんじゃないかと思ってます。

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気持ち勝負みたいなとこあるね

先日の早朝、蝶が羽化した瞬間を観察していて、羽を乾かすのに30分だか1時間だか結構な時間がかかるようで、その間ヨロヨロと頼りない感じでどうしても手を貸して上げたくなってしまうという瞬間がありました。まあ、手を貸したいといっても何したらいいかわからないのでそのまま観察を続けて、結局は眠くなって二度寝してしまったわけですが、二度寝からさめるとパタパタ飛んでいたわけです。昆虫はたくましいので、放置すると普通に成長するということがわかりました。

一方人間は。高校生も、勉強のツボを教えてあげて放置をすると成長していくことが多いです。途中、模試の結果が悪かったりすると手を貸してあげたくなるのですが(私もそれなりに優しい)、ここで手を貸したらダメだと思って(いやただ私がめんどくさいという説もあるが)、放置すると2〜3ヶ月後にたくましく成長しているケースが、少なくありません。

昆虫の場合は、生きて後尾して卵を産むというサイクルを回すのに必死ですから、それなりに生きる力が備わっている。一方、人間も「大学に行きたい」という気持ちがあれば、自分でなんとかする力はあると思います。自分自身そうだったし、塾を開いてからそういう生徒を何人も見てきました。

ただ「大学に行きたい、受かりたい」という気持ちがなければもちろんダメです。それがなかったら、順当に学力が下がって、順当にヘボ大学にしか受からずに終わるでしょう。でもそれはその高校生の人生だから私は知ったこっちゃない、自分が悪いやんけというオチで誰も文句言いません。

木村の言う通り勉強しているけど学力上がらないやんけというのが一番怖いですが、今のところありません。言う通りやって学力があがるか、言う通りやらないで横ばいするかどちらかです。

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高1のテスト範囲です

高校1年生は↓の範囲でテスト実施して鍛えています。数学は青チャートの例題で、単語テストはシス単Basicです。合格点は単語テストの合格基準点です。1週間で200-300語が範囲なので結構、キツイと思います。結構キツイので、うちの塾生も毎回5人中2人しかクリアしてくれません。あとの3人は諦めているのか?!

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範囲を見てもらうと分かるとおり、反復する機会を設けてます。自分でいうのもなんですが、親切丁寧です。高1の最初だけですけど。

非塾生の高1のみなさんもこのくらいの勢いで頑張って勉強してください。というかそろそろ二次関数入るので、うちの塾に入るなら今ですよ!二次関数はキツイですからね〜。と啓発しても、結局範囲が終わって数学がボコボコになってからじゃないと、「一人じゃ無理だ」と気づけないのが人間なんですよね。

私は二次関数で死亡した高校生を蘇生するのが得意なんですが、塾を開いて2年で何回蘇生手術をしたかわからなくて、正直、飽きました。だから死亡する前に来て欲しいというのが本音です。

で、英語。今日は高1の英語の授業がありまして、今は高1レベルの英文解釈の参考書をすすめています。メインは解釈であって文法ではないので、学校の授業でならうような「時制」とか「仮定法」とか「比較」とか、そういうくくりでは教えていません。でも英語の勉強というと高校生の多くは文法を思い浮かべると思います。

そこで「学校の授業はやらんでいいの?」という疑問が生じるのは極めて自然なのですが、私としてはYesでございます。もちろん、すべての勉強というのは「やったほうがいい」とくくることができるので、やらないよりはやったほうが良い。しかし、それは平民の考えることであって、大学受験において人の上にたちたいのなら、ダメだと私は考える。つまり、受験までの限られた時間を有効に使うために、効率にこだわりましょうということです。退屈な文法の授業を聞くくらいなら、数学の問題解いていてほしいっす。

さて、私が英語を教える際には300-400語くらいの英文を題材にして、和訳演習を中心にして教えます。1週間で1つなので1ヶ月で4つ、10ヶ月続ければ40の英文を読むことになります。40も読めば、必要な英文法というのはだいたい網羅できます。しかも、時制(現在完了、過去完了、助動詞の過去形)や否定(no+名詞、部分否定)、分詞構文など、英文を読解するうえで超大事な文法は何度も勉強するので、読解力に直結します。

実際の入試英文というのは1つのセンテンスが2行や3行にわたることもあり長いので、その長い1センテンスのなかで細かい修飾語関係を把握しつつ、文法を活用する能力を身につけなければいけません。だから、本当に大事なのは文法だけじゃなくて、接続詞thatやandのように「分かった気になりがちな」所にもあるのです。

文法問題それ自体を学ぶというのは、動物の骨がバラバラになった状態で与えられて研究する感じで、私が教えるようなやり方は生きた動物を思い切って解剖して、そこで出現した骨や筋肉を研究するイメージです。英語が出来ないと悩む生徒というのはたいていバラバラ死体を研究しているのであって、そんなのパーツだけみても有機性(むすびつき)は理解できねーよ、生きた肉体を研究しろよ、と私は思うのであります。

しかし世の中、そういう勉強方法がはびこっているから、私のような商売が成り立つので、高校の英語教育にメスが入らないことはありがたいことです。

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