月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

塾の面談での話題 「どこ目指す?」

最近、高校2・3年生たちと面談をしています。大学受験において塾と予備校の一番の違いはたぶんここで、授業で教える人間と生徒の自習の方向をアドバイスする人間が高1の4月から高3の2月までずっと一緒なのが私の塾です(というか私が一人でやっているので当たり前!)。

話題はあらかじめ決まっているわけでは無く、最近の勉強状況を聞かせてもらいながら、生徒の勉強上の健康状態をチェックできれば良いなと思ってやっています。1対1の状況になると、普段めんどくさくて質問できないことも質問しやすいと思いますし。

志望校が明確な生徒であれば勉強のバランスがとれているかどうかのチェックをするくらいであとは雑談になるし、志望校をどうしようか決めかねている生徒であれば考え方のヒントを投げかけてみるし、勉強方法がイマイチという生徒であればどの参考書をどう使ってというのを具体的に話してみたりします。

どの話題にせよ、共通していえるのは生徒の目線を少し高くすること。目標ではなくて、目線です。

たとえば「次の模試で600点以上とれれば××大学を目指したい」という生徒。「599点だったらどうするの?598点なら?」と聞くと、「うーん」となってしまう。だいたい、模試の素点なんて問題の難易度が難しければ低くなるし、簡単なら高くなるので前回の500点と今回の600点は簡単に比較できるものでもありません。

志望校を迷うというのはそれだけ大学の比較では決め手に欠けるということですから、じゃあどう決めるかというと、「どう生きたいか」という観点での決断になると私は思います。可能性が小さくともチャレンジしていきたいのか、大学のレベルは下がっても確実に自分の目標に近づける道を選びたいのか。

自分が「こうしたい」という意欲に勝る推進力というのはありません。希望の大学に合格できるかどうかは、もちろん学力の問題もありますが、一方で自分を信じて迷うことなく突き進めるかというのも同じくらい大きい要素のように見えます。

清須市の大学受験 相伝学舎
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辞書より分厚い参考書発見【プラスエリート】

数学の授業で教える内容、というか、教え方は毎年分かりやすくなるよう改善しているのですが改善するにしても自分で良い教え方を思いつくわけではないので、複数の参考書を参照して使えそうなものを調べています。

最近発売されて気になっていた参考書がこちら。

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辞書より分厚い参考書がこの世に存在するのですね。青チャートでさえ、さすがに辞書よりは薄いです。

 清 史弘という駿台の先生の参考書なのですが、参考書が数学にたいする愛であふれているので好き。

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分野別受験数学の理論、というシリーズものの参考書を以前買いそろえたのですが、どうやら内容はこのシリーズがベースになっているようです。

一冊にまとまって見やすいし、内容もだいぶ充実しているので授業の予習にはかなり役立ちそうです。

 

新数学Plus Elite数学1・A―大学受験生のための教科書 (駿台受験シリーズ)

新数学Plus Elite数学1・A―大学受験生のための教科書 (駿台受験シリーズ)

 

 

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木村反省

2日前に少し思い切ったことを書いてみましたが、ゴルゴ13を愛してやまない私は常々自分を客観的に見たいと思っていまして、「ああ書いてみたものの、私の言い分って実際どうなんだろう」とその後考えていました。

私のなかで、

①一宮高校レベルの生徒は将来問題意識を実際に行動に移せる人間として活躍すべき
②問題意識を行動に移せる、言い換えると主体的な人間は、ケツを叩くより放置することで育つ

という2点から、「面倒見の良い」というのは実際のところただのスポイルである、という結論に至っています(一宮高校レベルに限った話ではありませんが)。

しかし、「うん、そうだよね、そういうやつは放置すれば勝手に動くしね」と同意してくれる人よりも「はぁ?放置して3%の確率で東大に行くか97%の確率で名大すらいけないかの選択するよりも、ケツ叩いて50%の確率で名大に行けた方がありがたいだろうがやぁ?!」と思う人のほうが多いだろうし「人物はどうであれコッコウリツに行けば将来安泰だがや!?」と思っているんだろうなあというのは、なんとなく察しております。

私なんかは、成熟しないまま大学にいってもそこでたいした学びがなく、成熟しないまま就職活動してもダメだろうと思ってしまうのですが、コッコウリツを崇拝する人が愛知県内でマジョリティであるなら、「人物がどうであれコッコウリツ出身のA君を採用しよう*」と人事部長がハンコを押すのも想像に難くありませんから、「成長とか成熟とかどうでもいいから、レベルがどんなに低くてもいいから、コッコウリツに行っておこう」という判断のほうが合理的な一面もあるのかもしれません。ていうか、たぶん、そう。(実際に*のような発言をしている人がいるんですよ、と、ある生徒のお父様が以前教えてくださった。)

需要と供給が一致しているのだから非難される筋合いはないし、なんなら需要に合わせない私はかなりのビジネス機会を取りこぼしていることになります。

縁あってこのblogにたどり着いてくれる毎日数百人の人の大多数95%くらいにとっては、参考にならないどころか読んでいて気分が悪いだろうし参考にしてしまったら生きづらくなってしまうようなことを書いていることになるのですが、それでも空気を読まず書き続けたいと思います。

毒にも薬にもならない存在にはなりたくありませんから。

というわけで木村反省してません!バカにつける薬無し?!

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水いっぱい飲んでくれ

経済学部卒らしく(?)あらゆる問題は、個人の意識に頼るのでは無く、仕組み(システム)をうまく作ってやることで解決されると考えているので、水が150リットルも廊下に山積みになっている問題の解決策を仕組みで考えました。

その解決策はこちら

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ドドン

一回りおおきな紙コップ〜

普段、ウォーターサーバーに設置している紙コップは150mlのもので、よく高速道路のSAに置いてあるやつと同じサイズだったのですが、1.4倍の210mlサイズに変更しました。1個3円→5円と少しコストがかかるんですが、誤差の範囲です。

こうすることによって、生徒達は無意識にたくさんの水を飲み、廊下の水が減っていくというわけです。

水の減りが速くなったのは確かですが、問題は、それが紙コップの変更によるものなのか、暑さによるものなのか、夏休みの自習室利用増によるものなのか、わからないことです。

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謎の面談(教師&親)

久々の高校不思議シリーズ。今日の話題は塾を開いた当初からずっと思っていたし、なんならblogでも何回か書いてるかもしれませんが・・・

普通、学校での面談といえば教師-生徒の1対1、というのが常識の範囲内ですがここは愛知県。教師-親の1対1という、謎の面談が普通に行われています。

ツッコむひといないんでしょうか?教師と親が面談して、何の意味があるのか?

これが二番手校の話ならまだしも、地域トップの一宮高校でも平然と実施されているのがおそろしいところです。中学時代に100人に1人の学力をもった生徒を集めて教えているという矜持はないんでしょうか。

一宮高校に入るような生徒は学力が高く勉強量も豊富。中学時代だって、誰かにケツを叩かれたわけでもなく、自ら勉強に励んでいた生徒の割合が多いことでしょう。そういう生徒の絶対数は全国的にみてもそんなに多いわけではないので、高校時代・大学時代とも誰に管理されるわけではなく、自分で自分を管理してさらに自立した人間になって、10年後20年後に社会を少しでも押し広げていく役割を担うべき貴重な存在なのに、地域の教育の実態としたらその逆。みんなが「コッコウリツ」大好きだから、こんなことになる。

まあ、そういうへんてこな環境であっても開花する人間は開花するし、しない人間はしないといえばそれまでなのかもしれませんが。

保護者のみなさん。高校がすごいから受かるんじゃなくて、高校に入学する生徒がすごいから大学に受かるんです。みなさんが「先生、うちの子はコッコウリツに行けるんざますか?」という顔色で学校と接するのが、教育とはほど遠い空気を作っているんざますよ。おかしい、めんどくさいと思ったらちゃんと放棄しないといけません。

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