月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

ハマチは経費になるだろうか。それとも所得隠しになるだろうか。

魚の脂にはDHAという脂肪酸が含まれていてそれはどうやら脳にいいらしいのです。

塾で勉強を教えるという商売をするためには、もちろん難しい問題を少なくとも理解して教えられなければならないので、DHAは塾の価値を高めるために必要な経費です!!

なので魚屋さんにいって魚を大量にかって、「領収書おねがいしま〜す」といって領収書GETして顧問税理士さんに「これ、絶対必要です。脳みそ足りなくなったら商売になりまちぇん!」と説明しようと思います。

というのはまあ冗談として、大人になると税金を納めないといけません。納税というのは国民の三大義務の一つです。私くらいのレベルになると税金なんて払いたくて仕方が無い(なぜか涙)ので、今まで現金月謝袋でいただいていた授業料をどんどん銀行振込に移行していって脱税の疑いがないようにしています。現金を受け取った証拠を隠すどころかより強固なものにしていくスタイルです。

 


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp

はまちに関するお詫び

先週、「次回はハマチをさばきます」と豪語したのですが、いいハマチが手に入らなかったので今週もつばす(ハマチの小さいやつ)をさばきました。

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35cmくらいでした。

取り寄せをお願いしていたピアゴには60cmくらいのハマチも入荷していたのですが「これは鮮度が悪いのでおすすめしません」と言われて、「まだこっちのほうがまし」というほうを選びました。

いいハマチが入荷したら買うので電話くださいと話しているので、GETしたらまたさばきます。

このくらいのサイズは本当にさばきやすいです。無心になれるのでとても癒やされます。

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割烹着塾講師木村 

教える側と教わる側では視点に違いがある

塾でも学校でも信じ切るのが大切だと書きましたが、危険なのは完全に独学でやること、すなわち自分だけを信じてやることです。完全にまでとはいかなくとも、指導者と自分の判断を半々くらいで入れてしまうと危険性が高まります。

いくつか理由はありますが最も大きいのは独学でやる(自分の判断でやる)と長期的に考えることが難しいというのがあります。

塾では生徒の目先の満足度を考えることもたまにありますが、基本的には受かってナンボだと思っているので入試当日にその生徒の学力が最大になるように計画をたてて「あれやってこれやって」という話をしていきます。

 

事例で長期視点、短期視点それぞれ考えてみます。

 

高2の途中入塾で数学がやばいケース(学年の下位50%くらい)

長期視点

最初の2ヶ月くらいひたすら二次関数を取り組ませます。二次関数には高校の数学で必要な解法や考え方のエッセンスが詰まっています。二次関数の分野を、「解法暗記」ではなく「意味で理解」できるようになることを優先にします。二次関数が終わったあとは三角比をやって、その後は範囲はある程度自由に選んでOKです。

 

短期視点

「次の定期考査の範囲を完璧にする」か「数Iの教科書の1ページ目からやりなおす」になります。思いつきにすぎません。

 

高1入塾で英語のレベルを上げるケース

長期視点

シス単Basicの1-900を2ヶ月程度で暗記します。並行して英文解釈と英文法を同時に扱っていきます。大学受験の英語では、与えられた英文の意味を正確に読めるだけでほとんどの大学で合格点を狙えます。英文を正確に読む練習が英文解釈です。文法の学習も英文解釈に関連させたものであるべきです。

 

短期視点

「学校の単語テストを完璧にする」とか「本屋で買った英文法の基礎問題集を取り組む」になります。独学でやると英文解釈の勉強をするという発想がそもそもないです。とくに公立高校生、すなわち高校入試受験者は英語の勉強を「単語、文法、長文」と思い込みがちですがこれは誤りです。

 

教える側は、

 

・これまで様々な生徒の高1〜高3までの軌跡をみた経験がある

・入試で合格点を取るために必要な学力の要素を知っており、身につける方法も知っている

 

という条件のもとで、判断をしていきますが、生徒側が見ることができるのは

 

・自分の現在の学力(すらわかっていないケースも多い)

・目の前の問題を解けたら入試問題も解けるようになるはず(かなり甘い見通し)

 

なので、判断に差があります。

私は種をまくようにしてアドバイスしたり、授業をすすめるのですが生徒が自分で判断するとどうしてもいきなり収穫するような発想になりがちです。

塾に属していない高校生は、塾というものがこのように新しい視点を得る場所なのだということを認識していただきたいし、塾にすでに属している高校生は、自分が短期的な視野になっていないかを振り返ってみてください。


大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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朝塾は祝日でもやってます。保護者の方の覚悟の必要な塾です。

朝塾は

・月曜〜金曜

・朝6時30分〜7時30分

・盆と正月のみお休み

というスパルタっぷりです。

管理教育をぶっ壊すといっておきながら結構ハードなスケジュールですが、管理教育というのは補習と宿題と追試という罰則によって生徒の行動を操ろうとするものであるのにたいして、当塾の朝塾は一番の狙いが自習する習慣をつけることにあってそれぞれが取り組む内容は個別に考えるもののそれ以上こちらから関与することはありません。

中学生については毎回テスト後に「次どうする?」という振り返りとテスト前に「前回の反省覚えてる?」という面談を実施しますが、それも考える機会を与えたいだけなのでそれ以上とやかくいうことはないです。

 

もともとこれをやろうと思ったのは、高校生になってから勉強で開花する/しないの差は、塾で教わったことを自宅で塾の授業時間の何十倍もやる/やらないの差であることが多く、せっかく理解力があっても自習習慣がないから学力が上がらない残念なケースを目撃したことがきっかけです。でも習慣≒考え方というのは高校生になってからは関与していくのが難しい気がしていて(自発的に気づかない限りどうしようもないということ)、では小中学生のうちに「勉強とは自分で机に向かうことだ」という癖をつけられる場を作れないかという考えから、時間を工面しやすい朝に実施することにしました。

我ながらナイス発想だと思うのですが、私が当初なんとかしてやりたいと思う層には届かないのではないかという心配はあります。

小中学生が自発的に「ぼく朝塾いきたい!」と思うのはまずありえないと思います。そもそも知られていないし、「人生には継続する習慣が大切だ」などと考える中学生がいたらおそろしいです。

すると朝塾に参加する生徒というのは親がきっかけで参加することになるのですが、継続する習慣が大切だと興味をもっても朝塾に参加するには自分が朝5時台に起きて朝食の準備をしなければならないと考えると、かなり教育に力を入れているあるいは価値があると考えているご家庭ではないと「こんなのあるけどどう?」とならないのではないか。

 

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大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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